「青空昼食」
裏庭には果樹がたくさんある。さくらんぼに杏、かりんなど様々で今はその花が咲き乱れているため、昼食がてら花見をしている。
「おぉ、杏があるではないか! 干し杏は好物ぞ!」
「実ったら干し杏いっぱい作りましょうか」
「マスター、そんな。暗黒神に気をつかわなくて」
「果実ならズィークも好きでしょう?」
「っ! はい!」
「……扱いやすい奴よなぁ」
「何か言ったか暗黒神」
「何も?」
くっと喉奥で笑う彼女に、苦笑した私だった。
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