中学生の頃の私

中学生に上がった私は、3年間たくさんの色んな思い出を作って充実したものにしようと意気込んでいました。

相変わらず、中学一年生の最初から学級委員に入り書記を務めていました。

部活はバレーボール部に入部しました。

日々の授業、部活、委員会活動。

先生も熱心な先生が多く、私の担任の先生が部活の顧問の先生でした。

部活動は厳しく、叩かれたり怒鳴られたりもありましたが、自分なりに頑張っていました。

入部まもなくでしたが、セッターになり、チームの司令塔となり、試合にも出させてもらい、先輩や同期とも上手くいっていました。

担任兼顧問の先生は、家庭訪問で「凄くいい子で本当に期待しています!」と絶賛してくれていました。

それに加え、担任兼顧問の先生は英語教員でした。

私は英語が1番の得意科目で、余計に期待をしてくれていたのかもしれません。


テストは自分なりに頑張り、一応満足かなぁと思っていたり、授業態度も悪くなく、先生方とも仲が良かったので学校が楽しくなりました。

友達も増え、厳しい部活もセッターを任せてもらい、たくさん怒られ注意され自分なりにチームを引っ張っていかなければ、と考えていました。

当時は私が上級生が引退した後、キャプテン候補にも入っていました。

高熱が出てどうしても試合に行くことが出来ないと連絡した時は、どうにかして来てくれ、君がいないとチームは任せれない。トスは誰にも上げれない。

と先生に言ってもらい、フラフラの状態で試合会場に行くと、先輩方は泣いて安心して喜んでくれました。

私がいないと誰もセッターが出来ないんだ、と言ってもらい、自分でも力になれてるんだ、と心の中で喜んでいました。

その試合は見事入賞することが出来、メダルも頂けました。

これから上手くいくんだ、と勝手に考えていました。

頑張っていて良かった。そう思っていました。

塾にも通うことにし、その塾は個人で開いている教室だったのですが先生が厳しい先生で、女子生徒にも厳しく指導し、男子生徒にも手を上げるような塾でした(当時はその塾は厳しい男の先生方で有名で地元では認知されていたので問題にはなっていません)

もっと頑張りたい。

理数系が苦手だったので苦手を克服するため、そして当時から抱いていた教師になりたい、その気持ちを抱いて思い切って入塾しました。

次男は勉強が苦手だったので元々その塾に通っていたのもあり、実際に点数が伸びていました。

もう少し頑張ってみたい、そんな欲が出たのか、ただ頑張ってると思う自分に酔いしれていただけなのか、周りに認めてもらいたい、そんな気持ちがあったのかは今もはっきり分かりません。

当時のその塾は、私なんかよりもっともっとレベルが上。

私は落ちこぼれでした。

先生は一生懸命指導してくれました。

授業は着いていけない。

間違えた問題は全部問題から図形から全てノートに書き写し、全て解けるまでやり続ける。

五教科全て教えてくれる塾だったのですが、とにかく理数系が苦手な私は永遠、同じ問題を繰り返し解き、それに加えて新しい授業でした問題を間違えるため、どんどん貯まっていきました。

そして私の代のクラスは私の中学校は私だけだったのです。

例えば同じ中学校の子は友達同士で分かる問題を書き写したり、という方法は使えたのですが、私は1人のためそれが出来ませんでした。

数学は問題が難しすぎて間違いだらけ、答え合わせのときにいくつ間違えたのか応えていかなければならなかったのですが、私は断然落ちこぼれなので間違いの問題数を応えたときに失笑されることもしばしばありました。

なかなか他校の中学生とも馴染めず、先生は厳しいので教科書などで思い切り頭を叩かれたり怒鳴られたり。

通っていた中学校も宿題はありました。

学校の宿題、塾の宿題と間違い直し、厳しい部活、それに塾は基本的には週3なのですが、五教科もあり落ちこぼれのため補習に行かなければならず、日曜日以外毎日塾通い、そして学校と部活の後に休む暇もなく塾へ行き、22時過ぎ、遅くて23時頃、長期休みは朝早くから夜遅くまで缶詰め状態の勉強時間、部活はほぼ毎日なのですが塾は部活動は認めていたので、私はお昼過ぎに行くことになるのでその分帰りも遅くなりやることも増える。

終わった人から帰れるシステムだったので当然私は落ちこぼれのため最後。

それが嫌で何度か塾のため早めに部活から帰りたいと言うと先輩や先生からは怒られる。

日曜日も部活や塾や学校の勉強。

中学校の委員会。

そして家庭の不仲。

どこに行っても怒られ、家に帰っても勉強や喧嘩、もちろん私が怒られることもあり、そして祖父母の陰口。

もう、全部投げ出したくなりました。

学力自体は少しは伸びますし友達に勉強を教えたり出来たこともあるので、全てが無駄では無いとは思います。

ですが中学生は当時流行っているテレビ番組の話もします。

全く着いていけず。

全てが馬鹿らしくなりました。

ただ、人の期待に応えるためにこれをしているのか。

なんで泣きながら、叩かれながら勉強しなければならないのか。

結局、自分は褒めてほしい、認めてほしいからこれをしているのか。


もう、いいや。本当に馬鹿らしくなりました。

そこから私はおかしくなってしまいました。

中学二年生に上がったとき、最初は本当に、当時次男がタバコを吸っていたので興味本位でした(決して道を逸れたのは次男のせいではありませんが)。

そして、なんとなく自分でタバコを買ってみよう。

そう思い、当時は自販機で普通に買える時代だったので適当に買い、なんとなくで吸っていました。

ただ、自分の中で何かが壊れたのか、タバコを吸うことで自分は周りと違うんだ、自分は弱くなんかない、むしろ強いんだ。

そんな勘違いをしていました。

だんだん、その時に一緒にいた友達ではなく、普段悪さをしている友達と付き合うようになりました。

正直、虚しさしかありませんでした。

一緒にいるのに孤独感。

誰にも気持ちを話せない。

考え方が根本的に違う、なんとなくそんなことは感じていました。

やはり、自分より弱い人や大人しい人に対して横柄な態度を取っていたり、当時は若かったからなのかもしれませんが、お年寄りや動物にもイタズラしている姿を見ていると心が傷んでいる自分がいました。

でも。

ここしか私の居場所はないんだ。

それしか考えておらず、何も面白くないのに笑ったり。

自分の意見なんて言っていませんでした。

ただ同調するだけ。

他校の生徒とも顔見知りになったりしましたが、やはり話は合いませんでした。

そしてタバコに留まらず、金髪に染めたり、ピアスを開け(1日で親にバレ、どつき回されてしまいました(笑))

今思えば本当に情けない話ですが、万引きをするようになりました。

悪いことだとはもちろん心の中では分かっていました。

でも、自分はこんなことが出来る強い人間なんだ。

そう思い、万引きを当時つるんでいた友達、友達と言えるかは今は不明ですが。

と、そんなことばかりしていました。

1度、仲が良かった子に「あの子たちとつるまないで」と注意されました。

ですが、そんなことはどうでもいい。

その子の忠告は無視し、美味しくもないお酒を飲み、自分が強くなっている気がしているだけでした。

見た目や行動で自分は弱くなんかない、こんなことも出来るんだ。

そう思い続けていました。

だんだん、部活もまともに行かなくなりました。

たまに行っては怒られ、と同時に部活に行かなくても同期からメールが来ることは無くなりました。

部活に行く前はタバコを学校外の適当な場所で吸い、タバコの臭いがプンプンのまま部活を適当にこなす。

暇つぶし程度にしか考えていなかったのかもしれません。

委員会も入らなくなり、ただ授業や先生は好きだったので授業だけは真面目に受け、先生と話をする。

図書室に先生と一緒に行って色々な知識も教えてもらいました。

まだ、教師になりたいという夢はありました。

ですが、当時非行に走っていて、且つつるんでいた人たちは先生をいじめ、たくさんの先生を辞めさせていっているのを見ていました。

恐らく私が授業態度だけは良いのが気に食わなかったのかもしれません。

その人たちにも色々と言われるようになりました。

「私たち友達だよね」

その言葉に頷くしかありませんでしたが、どうしても一緒にいるのが辛くなりました。

まだ万引きをしていた私は、当時の友達とまた万引きをしました。

とうとう見つかってしまいました。

私は逃げるのもやめ、その時にやっと自分が何をしていたのか認識しました。

ですが、他の子達は逃げてしまいました。

結局私だけが万引きをしたことになりました。

他の子達もしていたと言うつもりもありませんでした。

自分がどれだけのことをしたのか。

いわば犯罪です。

当たり前ですが、店長さんは激怒です。

警察の方が来て、事情聴取されている間も情けなくて涙が止まりませんでした。

ごめんなさいでは済まないことですが、それしか出てきませんでした。

当然、謝罪で許されるはずがありません。

パトカーに乗ったときは、もう自分なんて死ねばいいと本気で思いました。

母が来て、怒り狂いながら大泣きをしていました。

先程も述べましたが、ごめんなさいでは済まされません。

父にボコボコにされました。

当然です。

泣いてもなんの解決にもならない。

後悔しても遅い。

自分がどれだけのことをしたのか、遅すぎますが気付きました。

それ以来、その悪さをする人達とつるむのはやめました。

もちろん色々言われました、でももう一緒にいるのが辛かったのが1番の理由でした。

当時通っていた塾でも、余計に着いていけなくなった私を、そして態度もだんだん悪くなっていったので先生にも叩かれ、罵声と言っても過言ではないことも言われました。

部活には行き始め、真面目に取り組もうと思っても先生は私に厳しく指導することもやめ、セッターからアタッカーになりました。

セッターは違う子が努め、私の時よりチームを引っ張っていっているようでした。

私なんかいないほうがいいんじゃないか。

そう思いましたが、やっぱりもう1回トスを上げる役目を果たしたい。

ですが今までしてきたこと、チームに迷惑をかけたこと。

そんな私が司令塔のセッターに戻れるはずがありませんでした。

チームの子達ともギクシャクし、それでもなるべく前向きな姿勢を見せているつもりでした。

そんなに人生は甘くないことは分かっていたはずなのに。

もう1度授業態度をもっと前向きにしてみたり、もっと勉強を頑張ってみたり。

先生からは私が真面目だった頃と一変したことにより、信頼は取り戻せません。

ただいい子ぶっているだけに見られたかもしれません。

もちろん、万引きをしたことも学校には連絡が行っているので先生たちは期待の眼差しから冷たい視線になっていたのも分かっていました。

忠告してくれた友達のことを無視し、悪さばかりをしていた私をなかなか受け入れてくれる人はいませんでした。

何度か、1人でお弁当を食べていたこともあります。

浮いている。そう感じていました。

もう学校に行きたくない。

お腹は痛くなり、なかなか家からは出れず、でもいつの間にか辞めれなくなっていたタバコは隠れて吸っている始末でした。

文化祭で、アイドルユニットのダンスを踊ろうとなったとき、何人かが一緒に踊ろうと言ってくれました。

本当に嬉しかったです。

何度かお弁当を1人で食べていたときに声を掛けてくれた子たちでした。

一生懸命しよう。それが焦りすぎて泣いてしまったりやはり劣等感が生まれたり。

ですが自分なりに頑張れたつもりです。


塾では、滅茶苦茶な成績でやる気も無くなっていた私が受験前に一生懸命勉強し始め、塾が終わっても家で勉強していました。

家庭のストレスはありましたが、引越しをし、自分の部屋があるだけで変わりました。

その態度の急変が気に食わなかったのか、先生は私を思い切り叩き、「今更真面目になろうとしても遅いんだ」と怒鳴られました。

涙が止まりませんでした。

私の勝手な行動に非がありすぎたからです。

無事、受験では志望校に合格しました。


高校では絶対にこんな後悔はしないでおこう。

部活に入り、自分が本当にやりたいことをしよう。

もう、変な意地を張るのはやめよう。

そう決意しました。

今度こそ、充実した高校生活を送ろう。

また、滅茶苦茶な学校生活になるとは1ミリも思わず、期待でいっぱいでした。

受験が終わり、当たり前ですがタバコもキッパリやめました。


今でも覚えているのが、理科の先生に、卒業式を終えて

「絶対に教師になれよ」

と言ってくれた言葉でした。

私は絶対に教師になろう。

そう改めて決意しました。


余談ですが、私が教師になろうと思ったのは理由があります。

当時の担任兼顧問の先生にお世話になったこと、もし自分と同じように居場所がないと感じ、吐き出せずに悩んでいる生徒がいたら助けたいと素直に思っていたこと、元々学校や授業、先生方が好きだったこと。

そして、これは勝手な考えなのですが、私が強がって悪さをしていたとき、今も統合失調症と闘っている友達がいたのですが、その子が教室に入れなかったとき、(私は正直全く覚えていないのですが)その子がいる教室まで行って「良かったら一緒に教室に行こうよ」と言ったらしいのです。

その子に凄く感謝してもらった時があり、実際私は忘れてしまっていたのですが、こんな私でも力になれるのかな、と考えたことでした。

中学時代から教師になりたい、と思っていました。

勉強を教えるだけが教師ではないんだ、ということをたくさんの人から教えてもらい、元々好きな学校という職場で、そして生徒に好きな英語の科目を教えることが出来、顧問や担任を持つことが出来、様々な生徒と触れ合えるのは天職だと思っていました。


話は逸れましたが、私は自分の好きな科目を選択出来、深く知識を学べるという大学の一種のような、総合学科を選びました。

その高校に入学したことが良かったのかどうか、まだ正直な所分かりません。



今回は中学時代の私を執筆させて頂きました。

後悔しても取り返しはなかなか付かない、ということが中学時代で分かったような気はしました。


次回は高校時代の私を執筆させて頂こうと思います。


長文お読み頂き、ありがとうございました。



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