【祝☆400PV】前世の君と、また見る夢。

水無月 驟雨

プロローグ・イン・ザ・ドリーム




『俺は、死にたくないし死なせたくない』

『急に? でも、もちろん私も死にたくないし、鏡介きょうすけを亡くしたくないよ?』 

『はは。君は相変わらず前向きなんだな』











 久しぶりに夢を見た。

 いつの記憶かは分からない。何か大事な話をしたような気がするし、ただ喋ってただけな気もする。


 喋っていた?

 誰とだろう。

 それも覚えていないか。

 昔から知っている声の様な。けれど、初めて知る暖かい声の様な。不思議な気がした。




 ただ、これだけは言える。


 昔の記憶であれ、予知夢かなんかであれ、

この夢の事は忘れちゃだめだ、と。

 忘れるなよ俺。いや、コウ。

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