第2話 克服をするための道Ⅰ

朝を迎えると私は目を覚まして起き上がるとベッドから降りた。


「今日は大学の講義がない日ね」


大学の講義がない日でも私はしなきゃいけない事がある。


それはせっかく恋人が出来たのに異性を見ても興奮しないように

しないといけない。


そのためには克服をしないといけないのであった。


それに恋人である敦也も私に協力してくれると言ってくれた。


スマホが鳴ると私はスマホを手に取って着信を出るために

耳に当てて電話に出た。


「沙織か、今平気か?」


「うん」


「沙織、今から異性を見ても興奮しないように克服する訓練をするぞ」


「うん」


「今から言う場所に来てくれ」


「わかったよ」


私は電話を切るとお出かけする準備をすることにした。


しばらくして準備が整うとお部屋から出て玄関に向かう。


玄関で靴を履いたら扉を開けて外へ出る。


外へ出た私は敦也から言われた場所まで歩いて行く事にした。


しばらく歩いていると目的の場所に到着するけど、まだ敦也の姿はなかった。


辺りをキョロキョロしてるけど、敦也の姿は見当たらない。


私は敦也が来るまでその場で動かずにじっと待つ事にした。


そして、時間が経過すると敦也がこちらにやって来る。


ど、どうしよう……。


敦也がだんだん近づいてくる。


私は興奮してきている。


敦也が私の目の前に来ると私は興奮しすぎてその場に倒れ込んでしまった。


「おいっ、沙織、起きろっ」


敦也は私の頬を手で叩いている。


しばらくしてから私は目を覚まして立ち上がると敦也にこう言った。


「ごめんなさい、敦也と会って早々に倒れて」


「気にしないでいいよ」


「それと介抱してくれてありがとうね」


「ぜんぜん構わないさ、それにな、沙織を介抱するとこっちも嬉しいからな」


「嬉しい? どうしてなの」


「倒れている沙織を介抱できるとな、沙織のお胸を揉めるんだよ」


「なっ!? 敦也は私が倒れている事を知っててそんな事をしているのね」


「別にいいじゃないか、沙織は可愛いよ」


「まあ、敦也になら触られてもいいかな」


「恋人だし、そこらへんは許してくれよな」


「許してって言うけど、私は倒れているからしょうがないよ。それに

無防備だからそういう事をされても文句は言えない」


「そっか、でもな、沙織は良い身体をしているから自信持っていいぞ」


「うん」


敦也は私が倒れているのにしっかりと介抱をしてくれる。


介抱してくれるのは嬉しいけど、その際にお胸を揉まれていたなんて

嬉しいというか残念というかよくわかりません。


どっちにしても克服するのに苦労するかもしれない。


敦也には本当に感謝してもしきれない。


敦也のためにも克服をしないといけない気がする。


私は克服するために頑張るぞ!!

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