02. 白い色
「痛てててて……ここは海岸?なんか日本っぽいな。」
僕はエロ爺の作った異次元に飛び込み、ここへ着いた。
見渡すと、呑気に釣りをしているおじさんもいる。
僕は立ち上がり、海岸から街へ行こうと防波堤に向かって歩き出す。
「秘伝書探しの為にやって来たけど、どうやって探せばいいんだろう。。」
僕が不安を口にした瞬間、空中から何かの声がした!!
「それならお任せください。」
僕はびっくりして上を振り向いたらどでかいスカートの輪の中心が見えた。
「白っ!!!!!!!」
パンツの色を言ったその時、僕の顔を踏みつけ見下ろしながら自己紹介。
「初めまして。私はりんね様の使者であるりりでございます。”りりちゃん”とお呼びください。」
「あの。使者ってなんですか。あと…なんで僕を踏んでるんですか。」
りりさんはスカートを手で隠しながら僕を踏み越え、説明する。
「使者とはりんね様に変わって作戦や指示を提示する者でございます。まあ、操さまの助手と言う形かもしれませんね。」
「なるほど。」
しかしものすごい美少女だ。清楚系……黒髪……少し青白い肌……最高。
「太陽が眩しいですし、秘伝書回収の拠点へ行きましょうか。」
りりさんは手に持つ日傘を開いて、僕に着いて来いと前を華麗に歩き出す。
僕はりりさんのいい匂いを嗅ぎながら1m後ろをぴったり歩く。
「あの……後ろ歩くのやめてくれませんか?なんだかストーカーみたい。」
ストーカー!!そうか!!どう見ても僕は不審者!!
「あはは。横行きますね。」
「………。やっぱり私の前歩いてくれませんか……?」
こうして僕とりりさんは仲良く秘伝書回収の拠点へ向かう。
秘伝書がありふれる世界で、今日も僕は旅をする。 有寿 @arisu_dayo
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