首が疲れても上しか見ない
パニ野郎
第54話 遠出とパニック障害
先日、一時間半のドライブで友人の釣具店へ遊びに行ってきた。
ここ2年ほど出かけていなくて、出かけたとしても隣の市までだった。
久しぶりの長距離運転だったが、何となく勢いでアポ無しで行ってきた。
この「アポ無し」というのが俺の中での大きなポイントだ。
何故ならアポを取ってしまうと相手の時間を拘束してしまうことになる。
○月○日の○時から相手はその時間を空けてくれることになる。
俺に取ってはこれも「逃げられないプレッシャー」となってしまう。
できるだけお土産も買わない。
買ってしまうと「これを届けなけりゃいけない」というプレッシャーになってしまう。
遠出をすることは今の俺にとっては過度なストレスになってしまうからできるだけ他のストレスをかけたくない。
笑っちゃうだろ?
これを書いてる俺も「弱っちーなぁ」と思ってるよ。
でもこれが今の事実なんだからしょうがない。
さて、行きはなかなかの緊張だった。
そりゃそうだよ。
久しぶりの遠出だからな。
だが何とか辿り着くことができて、友人とも奥様とも楽しい時間を過ごすことができた。
万々歳だ。
だが、帰りに事件が起きた。
そう、パニック発作が起きたんだ。
一番の山場(今回の場合、友達に会うということ)が過ぎ、
解放されたはずなのに。
ストレスゼロのはずなのに。
「おっかしいなぁ。気のせいか?」
と思って暫く運転を続けていたんだが、やはり恒例の発作だった。
冷や汗に吐き気、下痢、震えに寒気。
運良く見つけたコンビニの駐車場に車を停めて暫く仮眠。
俺の場合は仮眠を取ると楽になるんだ。
だが今回の場合は目覚めてからもさほど楽にはならなかったんだ。
だから頓服薬を飲んで慎重に帰ってきた。
知らない場所だからかな?
知らねーけどさ。
まぁでもあれだ。
遠出できたし、一歩前進だな。
一歩一歩積み重ねていけばいいんだよ。
また明日から頑張っていこう。
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