第6話 診察券とお薬手帳は大切に。
家にもどり暗い気持ちのまま前の病院の診察券を探す。
10年以上前だとおもう。そんな気持ちで家の掃除という名の診察券探しを始めた。問い合わせたりするにもカルテの番号、そして通っていた記録がとにかく必要なのです。
思えば前にいってた病院は、薄暗くなぜかカイジなど結構ハードな漫画がならび、患者さんも今思うと不思議な感じだった。元男の子っぽい方やもと女の子っぽい方をみかけることが多く居心地のわるい感じだった。
後々調べるとそこの院長先生は性同一障害を得意としているようだった。おじいさん先生で。朝日をある程度浴びたほうがいいとか、週一回はセックスをしたほうがいいとか、散歩をしたほうがいいとか、そんなんできたら困ってないわ!!!っとイラっとすることが多く病院にいくのが億劫だった。眠れないという為のお薬と気分の落ち込みのためのお薬もらっていたっけ。当時の私はあまりお薬手帳を大切にしてなかったので手帳については望みがないものの。診察券ぐらいはあるだろうとカード類をひっくり返す。
映画館やお店のポイントカードなど様々なカード類に混ざって子供の頃お世話になっていた病院や会社帰りに行ったりしていたちょっと大きい夜間診療をやっている病院やらコンタクトレンズを買うたびに増えていった眼科の診察券。
そして出てきた。探していた心療内科の診察券・・・と記憶になかったもうひとつの心療内科・・・。
あっ・・・。こっちのほうが古い。
その診察券にはご丁寧に初診の日と社保と書いてあった。そういえば眠れなくて行った最初の病院はこっちだった!
《平成18年12月3日》しかも予約の時間まで裏に書いてあった。なんてありがたい!
そして最初に探していたほうには《平成21年3月3日》と書いてある。
平成18年・・・そして初診捜索していた当時はまだ平成31年。
私は13年もこの症状と戦っていたの・・・そんな驚きと切なさ。
さらなる悪化を実感したのは引っ越してからだけど。
でも、思えば中学生ぐらいからずっと眠るのが下手だったきがする。
中学生なんてもう大人と変わらないような年齢になってまで家族に、「ねえねえ、ねむれないの」って言っていた。ママは手を握って温めてくれたりしたし、パパは背中をさすってくれたりした。パパは小さいときからほんとかわらないだからと言いながら。たしかにうつ伏せで背中をなでられるとよく眠れた。
結婚してからは旦那に眠れないといっても、旦那はスーパー寝つきがいいマンなので、ねぼけつつ抱きしめてくれたこともあるが、眠れず。背中なでて欲しいといっても、パパの感じとは違いそして、スーパー寝つきいいマンはすぐ手が止まる。そう寝つきがよすぎて寝てしまっているから。眠れないは残酷だ目を閉じて2時間・・・4時間・・・動かずにいる。寝よう寝ようと必死になるほど不安とあせりでいっぱいになる。孤独。目をつぶっていてもわかる窓のあたりが明るくなってくる残酷さ。
そんなことを思い出しつつも、とりあえず手がかりはつかんだ!
いまは、できることを淡々と片付けよう!
そう思うのでした。
つづく!
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