3-19 『超合金魂GX-95 闘士ゴーディアン』発売

 2021年3月20日、『超合金魂GX-95 闘士ゴーディアン』が発売された。今回は本体と共に同梱された取扱説明書のレビュー、『月刊ホビージャパン5月号』記事を紹介したい。

 まず箱から取りあげてみてガービンの耳と補強用のアンバーが落ちたので焦った。私は箱で保管するので大丈夫だが、本体を立てて飾る人は注意した方がいいかもしれない。

 魂ゴーディアンの最大の特徴はやはり、ダイゴが可動フィギュアになったこと。無可動のクリントフィギュアに載せてアニメの再現をしてみたが、これはうまくいった。

 プロテッサーとデリンガーには足首を除いて合金は使われていないが、可動はかなり柔軟性を持たせている。当時の子供たちが破損に泣かされた繊細な機構であり、公式サイトではブログや動画で合体時の注意点を解説している。

 魂ゴーディアンは劇中の等身に忠実なことが売りの一つなので、購入したら是非ともやってみたいことがあった。29話劇中で飛ぶガービンの背中にデリンガーがまたがり、その上にプロテッサーが肩車するというシーンだ。

 台の上に飛行姿勢でガービンを乗せる。腕を前に出すためにガービンの肩カバー部分は開いておく。残念だが首は稼働しないので、嵌入時の頭を倒す位置で顔を見せる。

 デリンガーをまたがらせ、プロテッサーを肩車させようとするが、バランスが悪く乗らなかったので、デリンガーの頭にプロテッサーを座らせて無理矢理肩車状態にした。なんとか形になった。

 同梱の取扱説明書には合体時の詳細な説明と共に、解説ページが4ページある。

 「闘士ゴーディアンの世界」と題されたページでは作品の解説と共に、毒魔大帝統と覚しき顔をバックにゴーディアン3体とダイゴが立つ初期番宣ポスターが掲載されている。この顔は初期タイプで、後期タイプのゴーディアン3体が躍動するイラストが比較として掲載されている。

 また、ゴーディアンの武器デザイン画が掲載されており、本編で正しく使われなかったプロテッサーのアームカッター等が紹介されている。

 ストーリー解説、作品解説にも1ページ割かれているが、『「太陽のすかし」と呼ばれる謎のエネルギーを求め』と書かれていてアノー号には触れられていないのが残念。当初の予定はともかく、本編での「太陽のすかし」はアノー号への道標として使われたのでアノー号にも触れて欲しかった。

 「超合金ゴーディアンの世界」では、村上氏のデザイン原案、超合金の初期タイプ、カットモデル、ブラックゴーディアン、超合金クリント、巨大ロボット工場ゴーディアン、超合金スタンダードタイプが紹介されている。


 『月刊ホビージャパン5月号』では恒例の「開封の儀」と題した内容物紹介、取扱説明書紹介とともに、ダイゴがフィギュアであることを生かした1話ラストシーンの再現写真が入っている。ガービンの手を武器持ちタイプに変え、ダイゴのフィギュアを持たせたものだ。

 本紙の記事によれば、1980年のロボット玩具販売記録は『宇宙大帝ゴッドシグマ』が1位、『闘士ゴーディアン』が2位だったとのこと。まさにポピーの黄金期であり、2作とも安原義人が関わった作品である。


 購入者の感想を見ると高評価、低評価様々だが、放送当時の視聴者、そして新規の玩具ファンがゴーディアンに改めて触れるきっかけになれば幸いである。


 それでは今回はこの辺で。次回は資料紹介を予定している。

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