2-4.ゴーディアンの玩具(除く超合金)

 ゴーディアンの超合金については次項でまとめて語るとして、この項では本編紹介で触れられなかった玩具について語りたい。

 まずはプラモデル。1980年6月にバンダイの『ベストメカコレクション No,3』として発売された300円モデルと、それより前に出たと思われる700円モデルがある。「思われる」というのは当時の広告で放送時間が移動前の朝10:00になっていること、箱絵の元になったカットが『ジ・アニメ』1980年2月号に載っているからである。

 300円モデルはガービンのみでクリントがおまけに付く。700円モデルはゴーディアン3体とダイゴが付いて分身合体ごっこが出来るが、腕を下げられないので十文字状態しかできない。プラモデルのガービンの顔は初期タイプだが、箱絵の顔は後期タイプである。このプラモデルは1998年に再版されたため、現在でも比較的入手しやすい。


 また、当時ポピーの超合金より安いラインとして「プラデラ」というおもちゃがあり、ゴーディアンも発売されていた。ただしプラスチック製なのはガービンのみで、プロテッサーとデリンガーは渡辺正美のイラストによる紙製である。ダイゴはゴム製。ガービンの前面が透明プラスチックになっており、格納すると透けて見えるようになっていた。付属武器はシャインシェルドと三つ叉の槍状武器。『栄光社のテレビえほん 9 人気ロボット大集合』のガービンが持っているものと同じである。


 ポピーの「ビクトラー合金」というシリーズでもガービンが発売されていた。大きさは10㎝ほど。付属武器が独特で、三つ叉の槍状武器、ランス状の武器、マグナム・バンチの先に長剣の刃が付いている武器だ。


 ゴーディアンらしい玩具としては3体のほぼ同サイズのソフビとダイゴが入った「荒野の決闘セット」。台紙の裏には各ロボットとダイゴ、クリントのスペック及び解説が書かれている。


 また、ダイゴの使うザップガンも商品化されていた。ただし、金型はポピーが以前出していた『キャプテンフューチャー』プロトン銃の流用と思われる。


 2000年代以降、当時の超合金をオマージュしたおもちゃが複数の会社で発売された。


 EVOLUTION・TOY 『ダイナマイトアクション! No.31 闘士ゴーディアン』

 ダイナマイトアクションシリーズの特徴は関節に付いた磁石で他商品と組み合わせて遊べること。もちろん、分身合体も出来る。


 アートストームES合金 ES-15『闘士ゴーディアン』

 これまでのゴーディアンおもちゃにはなかったSDサイズ。分身合体も出来るが、ダイゴが指の先くらいのサイズだ。


 シーエムズコーポレーション『BRAVE合金30 闘士ゴーディアン』

 ポピーの超合金に一番近いイメージ。ダイゴだけでなくサオリのフィギュアも付いており、第一話の再現ごっこが出来る。アニメ前期と後期の顔違い、ポピーの超合金ライクなメタリック塗装など、複数バリエーションがある。その出来の良さからシーエムズコーポレーション倒産後、金型がマルサンに引き取られ再販されることとなる。

 なお、展示会ではプラデラ風にガービンの前面が透明なバージョンも試作されていた。


 マルサン『ダイカモデル 闘士ゴーディアン』

 「ダイカモデル」はマルサンの商標だったが、久しぶりに復活したもの。BRAVE合金との差異として、メカコンのエアバイクミニフィギュアが付属していた。何気に初商品化である。

 また、発売時にYouTubeで『「マルサンショー」超合金の男、村上克司』という三回完結のインタビュー動画を公開した。ゴーディアン開発時のエピソード等を生みの親が直接語る貴重な動画である。


 ActionToys 『ビニールコレクション 闘士ゴーディアン』

 ありそうでなかった大型ソフビ。顔は前期版である。


 次回は超合金ゴーディアンとその派生品について語りたい。

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