第9話 怪しい召喚の儀式の様な部活

 7校時の授業終了のチャイムが放課後を告げる。

 SHR、掃除と終え、2の8教室に向かう。

 何の因果か、2の8はユイナのクラスであった。

 いつもなら教室掃除のユイナが「もう入っていいよ」と声をかけてくれたり、他の場所の掃除を終えリュックを持って中に入るのが入室許可の合図だった。

 しかし、それももう見ることは無い。


 適当な机にリュックを下ろし、待つこと数分。段々と2年生の演劇部員が揃い始める。

 ショウマに引き摺られて来たであろうソウタはキョウゴを待っている間にもゲームをしているようだったが、貧乏ゆすりをしたり机を爪で鳴らしたりと気が立っているようだった。


 最後にキョウゴが来ると、普通の部活を装うために、声出しから始めた。

 それらが全て終わると、ミーティングの時にそうするかのようにミオが教壇に立ち、教卓の目の前にリコ、その後ろにヒヨリ、その右隣にコハル。あと男子がチラホラ。

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