第43話 ダブルデート②
「え〜と 今日の予定だけど午前中は皆で一緒にアトラクション周ります。
で、昼飯一緒に食べた後、はそれぞれ自由行動という事にします。」
「了解。パレード見た後は、入り口の辺りで待ち合わせして、
俺の車で帰宅だったよね」
「はい。帰りの運転よろしくお願いします」
という事で、皆で移動を始めたわけだけど、美樹と俺は腕を組んで歩いてる。
まぁ知り合いが居る前でイチャつき過ぎという話もあるけど、実は川原君からの依頼でもあるのです。
彼女さん(かなめさん)と付き合う事になったものの、今までの幼馴染としての家族的な姉弟な関係があるため、中々一線を越えられずにいるとの事。
かなめさんもそっち方面は普段の快活さからは想像できない位に消極的で、すぐ赤くなって固まってしまうらしい。
で、俺と美樹の出番というか、知り合いである二人がイチャついてるところを見せて"恋人同士ならこれ位普通!"と思わせてほしいとの事。
川原君も今日は、攻めてみるらしい。
まぁそんなに上手くいくとも思えないんだけど、真面目な顔して頼まれたので頑張ってみようと思ったわけです。
もちろん美樹にも話しはしてあるので、いつも以上にベタベタしてきている。
まぁ普通に美樹とイチャついてるだけでいいわけですから、ある意味平常運転でディズ○ーのチケットもらえたとw
後ろを見ると、川原君が"腕組もうよ"と言わんばかりに左側を歩くかなめさん側の腕に隙間をあけたりしているけど、かなめさんは恥ずかしそうにして中々行動に移せない様だ。
"頑張れ川原君!まだ1日は始まったばかりだ!!"
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Side かなめ
美樹達と一緒に周るのは理解してたけど、美樹達って普段からあんなにイチャイチャしてるの?
奥手で外出も滅多にしなかった美樹が。。。
結婚が決まってテンション高めな時期なのかもだけど、恋人同士ってあれが普通?
周りのカップルも手を繋いだり、腕くんだりとか仲良さげだけど、慎吾も腕とか組んでもらいたいのかな。。。
『何だか凄く恥ずかしいんだけど・・・』
"美樹と相原さんをくっ付けよう!"とか言ってみんなに合わせてたけど、慎吾の事が頭にあったから男友達に告白されても断ってたし、私も美樹と同じく初彼氏なんだよね。。。
お姉さん的なしっかり者のイメージは最近のポンコツさと慎吾にリードされてる時点で崩れてきているけど、辺に重く思われて嫌われるのだけは嫌だ。。。。
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「最初はあれでいいですか?」
「そうだね。まだそんなに並んで無い様だし今のうちに行きましょう」
という事で俺たち4人は、ベタに定番のカリ○の海賊の列に並んだ。
「このアトラクション前に来た時も乗りました。面白いですよね」
「そうだね。と言っても乗ったのずいぶん前だから
あまり覚えてないんだけど。。。
あっ映画も良かったよね。雰囲気も出てたし。
川原君は乗ったことある?かなめさんは
美樹と一緒に来たから乗ったんだよね?」
「僕も相原さんと同じで乗った事はあるんですが、
正直あんまり覚えてないんですよね。
前に来たのは高校の時クラスのメンバで遊びに来て以来なので」
「私は美樹達と乗りましたけど、雰囲気会ってに面白かったですね〜」
と皆乗った事はあるものの男性陣はほぼ記憶なしで女性陣は楽しかったとの事。
そして、いよいよ順番が回ってきた。
ボートに乗りベルトを締めていよいよ冒険のはじまりだw
・・・・・
「面白かったですね〜」
「あぁ良く作りこまれてたし適度にスリルもあり流石だね」
と好評な感じ。
川原君とかなめさんは無言だけど、いつの間にか手を繋いでる。
ボートを降りるとき川原君が手を貸してそのまま繋いでるみたいだ。
かなめさんも恥ずかしそうにしながらも手を離してない。
その後も散策を交えながら幾つかのアトラクションを楽しんだ。
そして13:00。アトラクション3件周れたしという事でレストラン街まで移動し昼食となった。
チケット代は出してもらったので、ここでの昼食代と帰りのガソリン代は俺が出すことになっている。後輩にあまり負担はかけられないしね。
「わぁこれ可愛いですね〜」
と喜ぶ女性陣。
ちなみに美樹はミッ○キー、かなめさんはド○ナルドのカチューシャを頭に付けている。
"ランチのデザインも可愛いけど君たちの方が可愛いよ"とか真面目に思ったけど"キモ!"とか言われたら(二人とも言わないだろうけど)精神的ダメージも大きいので見るだけにしておいた。
川原君も同じような目で二人を見ているので気持ちは多分同じなんだろう。
それにしても、この数か月で俺のキャラは美樹中心の駄目な人になりつつある。
これでいいのだろうか・・・
午前中の感想や雑談をしながら楽しい食事をしたとは、いよいよ自由行動だ!
俺と美樹は昨日相談し行こうと決めていたイッツ・ア・ス○ールワールドへ。
川原君とかなめさんはコースター系のビッグサン○ーマウンテンへ。
二人とも絶叫系が好きなのかな?それとも川原君が敢えて選んだのか?
とまぁそれはそれとして別れる前に川原君に一言だけ。
「川原君ちょっといいかな?」
「はい?」
「幼馴染ってことだし無意識なのかもしれないけど、かなめさんの呼び方
"かなめ姉"じゃなくて"かなめ"の方がいいと思うよ。
お姉さんじゃなくて一人の女性として呼んであげないとね」
「そ そうですね。確かに。"かなめ姉"・・・
じゃなくて"かなめ"も僕の事"慎ちゃん"って呼んでくることもあるし、
確かに呼び方から変えた方がですね」
「・・・"慎ちゃん"も何だか捨てがたい気がするけど、
まぁそういう事で、午後が勝負だ! 頑張れよ」
「はい ありがとうございます」
さ〜て俺は俺で美樹と楽しも
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