第42話 ダブルデート①
歓迎会の後、美樹とは俺の家に一緒に帰った。
御両親にも了承をとって、最近の週末は俺の家に泊っていくことが多いのだ。
着替えや身の回りの品も一部持ち込んでいる。
一緒に食器や家具とか見に行ったりもしてるんだよね。
最初は、自分以外の人が家に居るというのが不思議な感じもしてたけど、今は美樹が居るのが普通に感じるようになってきた。
むしろ美樹が居ない平日の夜は寂しく感じるくらい。
不思議なものだね。。。
そんな美樹がキッチンで朝食を用意してくれている。
かわいらしいフリルの着いたエプロンを付けて、料理している姿は本当可愛いw
何となく後ろから抱きしめたくなるけど、まぁ邪魔になりそうだからやめておく・・・
「広木さ~ん 朝食の支度が出来ましたよ~」
「あぁ今行く」
準備出来たみたいだ。
ダイニングテーブルに座るとハムエッグにサラダ、トースト、コーヒーが準備されていた。
うちの実家は和風旅館の割に、毎日朝食はパンだったんだよね。
美樹もパン食だったらしく、二人の朝食は基本パンだ。
今日の予定を話しながらおいしく朝食をいただいた。
ちなみにホームベーカーリーも持っているので余裕があるときはパンも作ったりするのです。
その後は、支度をして地下の駐車場へ。
今日は目的地までの移動は車だ。
ディズ○ーランドにて川原君と現地集合し、帰りは横浜方面に住み川原君たちを送ってく事になっている。
ちなみにうちの車はセダンタイプのシビックフェリオ。
まぁ4人でもそこそこ快適には乗れるはず。
「じゃ行こうか!」
「はい!」
ガボールの楽曲をBGMにディズ○ーランドまでのドライブが始まった
調布ICから中央道~首都高~湾岸線と渋滞に少し巻き込まれながらも比較的快適に走れた。
天気もまずまず。暑くもなく寒くもなくとちょうど良い感じの陽気だ。
ふと助手席の美樹を見ると何だか凄くニコニコしている。
「どうかしたの?」
「昔、かなめ達とディズ○ーに行ったとき、次は絶対彼氏と来ようね!
って話してたんです。彼氏とか私が一番出来なさそうだったから
夢がかなったというか何というか嬉しくて」
「じゃぁ後で、かなめさん達に報告しとかないとねw」
「はい!」
高速を降り、ランドの駐車場へ。
まだ開園前の時間だけど、それなりに駐車場は混んできている。
やっぱり人気のある施設なんだね。
川原君たちとはゲートの前で待ち合わせとしていた。
余裕をもって出てきたのでまだ少し早いけど、美樹とゲート前に移動した。
美樹と雑談しながら時間を過ごしていると川原君からメール着信が来た。
[着きました。相原さんたちは今どこでしょうか?]
とりあえず自分たちも着いていたので、
[早く着いたので、券売所の辺りで待ってます]
と連絡。
しばらくすると、手を振りながら近づいてくる川原君。
隣りの女性が川原君の彼女さんだろうか?・・・・ん?
「相原さん 早瀬さん お待たせしました。」
「え~と "かなめさん"ですよね。。。
もしかした川原君の彼女さんってかなめさん?」
「ご無沙汰してます相原さん・・・もしかして聞いてなかったですか?」
「あぁ~ ライズに居る知り合いって川原さんだったの~」
何だか皆の会話がかみ合ってないが、結局のところ美樹とかなめは同僚だし、俺もカラオケ仲間ということで自分たちの事も知ってるものだろうと勘違いしていたらしい。
「ほんと すみません。僕たちの事もてっきり知ってるものかと思ってました」
「いや~ まぁ驚いたけど何となく納得かな。
川原君が彼女さんに告白して付き合うことになったって聞いた日に
美樹からかなめさんが好きだった人に告白されて凄く嬉しそうな顔
してるとか聞いてたからね」
「えっ かなめ姉 そんな嬉しそうな顔してたんですか!」
「ば ばか!美樹余計な事ばらさないでよ!!」
普段クールなかなめさんが顔を真っ赤にして怒ってる(風にしている)
何だか新鮮だけど、多分幼馴染の彼氏(川原君)の前だと素でいられるんだろな。
「まぁとりあえず、知り合い同士でのダブルデートになったわけだし、
今日は楽しみましょ!」
「そうだな。
でもこれで美樹とかなめさん二人とも当時の誓いが果たせたわけだね」
「あっ そうですねw 後は香澄ちゃんか。
でもまぁ香澄ちゃんはモテるし普通に来てそうかな」
「誓いって?」
「ほら 前に3人でここに来た時、次は彼氏と来ようね!ってやつ」
「あぁ!確かに。
前回女子3人だったし。でも慎吾と来れるとは思わなかったな・・・」
何だか最後の方は声小さくしながらデレるかすみさん・・・?
何?川原君と居るときはクールなお姉さんキャラじゃなくてデレキャラなの?
などと思いながら、川原君からチケットを受け取りゲートを通過。
今日は1日楽しむぞ!!
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