第7話 同級生の香澄ちゃん
新宿東口19:00
「ごめーん待った?」
「遅いよ美樹 まぁ先に飲んでたから全然平気だけど♡」
「あれ、香澄ちゃんもまだ来てないの?」
「うん 急に仕事が入って少し遅れるって」
新宿駅東口近くのイタリアン。
今日は大学時代の同級生との女子会だ。
まぁかなめは、毎日会社で顔合わせてるけど、遅れてくる香澄ちゃんは半年ぶり位。ラインでやり取りしてたりするから、それ程久しぶり感はないんだけど会うのは久々。
ちなみに香澄ちゃんは香織姉さんの妹さんで、前に会ったのは香織さんのところのカラオケオフ。
香澄ちゃんもカラオケとガボールを愛する同士なのだw
ちなみにかなめは大学からの友達だけど、香澄ちゃんと香織姉さんは小学校かのら女子校繋がり。
「香織先輩の店寄ってきたんだよね。相原さんの趣味とか何かわかった?」
「香織姉がいうには、相原さん真面目タイプだからキャリアウーマン的なのが好
みっぽいって言ってたよ」
「じゃ、美樹のスーツ姿って結構どストライクな感じだったのかな?」
「そうかも。。。」
「もう 顔赤くしちゃって可愛いな~」
そうなんだよね。あらためて言われるとライブの時以外で相原さんに会ったのって全部スーツなんだよね。正直ファッションセンスを問われるとまったくもって自信が無いので、むしろ助かってたのかも。。。
「じゃ来週の会議もスーツにするの?」
「そだね。服装はそれで行くつもり」
「なら後は如何に笑顔で話せるかだねぇ~」
「それが一番難しいかも。。。」
「まぁそのあたりは、私らの中でこの手の話に一番強い香澄先生にお聞きしましょうやw」
「いや、私もそんなに恋愛遍歴ないからね」
「あれ、香澄意外と早かったね。。」
ワイシャツにタイトスカート。
スレンダーなモデル体型にちょっときつそうな目を隠すようにメガネをかけた美人さん。
「で、かなめから大体話は聞いてるんだけど、相原さんだっけ?
来週やるお姉ちゃんのカラオケオフにも来るんでしょ?」
「うん 行くとは言ってたよ」
「じゃぁさ、来週の定例会夕方に時間ずらせる?」
「多分調整は出来るけどなんで?」
「今日は水曜日ってことは、来週の定例会も水曜日でしょ?
オフ会も水曜開催だし、遅い時間なら待ち合わせして一緒に行けるじゃん」
と到着早々の香澄ちゃん
『流石策士!私ら唯一の彼氏持ち』
「をっ 遅れてきてナイスアイデア!とすると、
一緒に行けるかは美樹のトーク力次第ってとこかなw」
「うっ、、、確かにそうかも」
「まぁそんなに難しく考えないで、
終わった後、オフ会行くんですよね?よかったら一緒に行きませんか
とか言うだけでしょ。向こうから断ってくる理由もないでしょうしね」
『頭の中ではわかったるんだけど、その一言が中々言えないんだよ私は。。。』
「お姉ちゃんに聞いたけど、今のとこ参加者は相原さん入れて10人位らしい。
お姉ちゃんと司君は協力者なんでうまく誘導してくれるはずだけど、奥の席に
相原さんと並んで座って話しができる環境を作ろう」
「う、うん」
『相変わらず情報仕入れるのが早いというか、人を動かすのが上手いというか。。』
「で、ガボールトークなら美樹ちゃんも緊張せずに話しできるでしょ?」
「う、うん多分大丈夫」
「じゃ、適度にお酒飲みつつ親密度アップして、帰りも一緒に帰る!
司君調べで、相原さんは京王線の調布に住んでるはず。
美樹ちゃんも京王線だよね?」
「うん、府中」
「真面目な人って話だから、美樹ちゃんが酔っ払ってたら多分介抱するか家まで
送ってくれるはず!
そこであわよくば家に連れ込んで既成事実を」
「さすがに無理ーーーーーーっ」
言いながら香澄ちゃんは顔赤くしてるし、かなめは笑ってるしw
私がそんなことできないのわかってて遊んでるなw
「まぁ既成事実のところは置いとくとして、電車に一緒に乗るところまではいけ
るでしょ
遅い時間なら電車もそれほど混んでないだろうしお店で周りに人がいて出来
なかったような話とかできるんじゃない?」
「確かにそれくらいなら出来るかも。というか頑張るよ」
なんだかんだ言って香澄ちゃんもかなめも折角アドバイスしてくれてるんだし頑張らないとな
「じゃ、結果はまた次回ということで久々の女子会楽しみましょう!!」
ということで女三人。香澄ちゃんやかなめの恋話しや職場の愚痴とか話しあっという間に4時間。
「もう11時過ぎか。今日はそろそろお開きだね」
「そうだね。次回は美樹ちゃんの結果報告とあわせての会だね。楽しみにしてるよw」
「いい結果を報告できるように頑張るわ」
ということで今日の女子会は終了。JR沿線に住むかなめと香澄ちゃんと別れ京王線のホームへ。
『何だか気分的に疲れた。。。』
『でも、あんな上手く行くのかなぁ~』
と思いつつ、乗車列の前を見ると。。。
『4度目だ。。。』
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