女子高生白河なずなは女子小学生がお好き!
朝乃 永遠
第1話 なずなの野望
「今年こそはおしとやかな女子高生になってみせるよ~」
「それ、去年も言ってたよ?」
「う、今年こそは絶対に!」
「なれるといいね」
私は白河なずな。
今日から高校2年生になった。
隣を歩いているのは、私の幼馴染で親友の高城茜。
茜ちゃんとは何度かケンカしたこともあるけど、私たちは今までずっと一緒だった。
たまに妙な視線を感じることもあるけど、私は茜ちゃんのことが大好きだ。
なにせ私の趣味を理解してくれる数少ない人物でもあるから。
「おお、あの子かわいいなぁ。ふへへ」
「あいかわらずだね、なずなは。おしとやかはどうしたのかな」
「他人に見られなきゃ大丈夫だよ」
「いやいや、見られてないところも直していかないと変わらないよ?」
「うむむ……」
茜ちゃんに指摘されて、私は手で作っていたカメラフレームを解く。
私の趣味のひとつがかわいい女の子ウォッチングだ。
特に小さくてかわいい小学生が好き。
過去に何度かやらかしていることの中には、もし私が女の子じゃなかったらアウトだったなんてこともあっただろう。
なので私を止めてくれる茜ちゃんの存在は大変にありがたい。
あと最近私が少しだけ自分をおさえていられるようになったのは、小学生の妹の存在が大きいと思う。
私が小さいころに親が離婚して、それ以来、私は母親と一緒に暮らしている。
でもまだ幼かった妹は祖母の家で育てられることになり、私たちは別々に生きていくことになった。
その祖母が最近亡くなり、私は妹の柑奈ちゃんとまた一緒に暮らすこととなったのだ。
「よし、早く帰って柑奈ちゃんとイチャイチャするぞ~」
「あんまり構い過ぎると、妹ちゃんに嫌われるよ?」
「そんなことないって、きっと柑奈ちゃんも私のことを待ってるよ」
「だといいね」
まずは柑奈ちゃんにとっての理想の姉となってみせる。
そしてそこから柑奈ちゃんのお友達とも仲良くさせてもらう。
そうすれば私のまわりには自然と小学生の女の子が集まり始めるというわけさ。
「うふふ、完璧な計画だよ~♪」
「……だといいね」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます