5
今日も愉しませてくれる人間を探しながら車を運転していた。目に留まったのは赤いランドセルを背負った女の子。女の私から見てもかわいい女の子だった。そうしてると甘い感覚で濡れてきた。
さりげなく車を横に停める。勢いに任せてその女の子を車に引きずり込んだ。向かう先はもう誰も使っていないマンションの跡地。何人もここで愉しんだ場所のひとつ。
意識が切り替わった。美咲ではないあたしが出てきた。
荒々しく女の子のお腹を蹴り飛ばす。それだけで早速泣き始めた。泣き声にもあたしは興奮する。髪を引っ張り倒してマウントポジションをとった。そのまま首を締める。でもそれだけじゃあたしも美咲も満足できない。血を見て、痛みの絶叫を聞いて内臓のきれいなピンク色がほしい。そのために切れ味鋭い包丁を用意したのだ。この女の子は最後になんて言ってくれるのか、想像しただけであたしの恋心が膨らんでいく。
さぁ泣き顔見せてね。
長い髪の毛をバッサリ切って逃げられないように手足をビニールテープで結んでおく。
そこからは耳を削ぎ落としてみて、指を一本ずつ切り落としていく。玩具はあまりの痛さと現実感のなさのせいか気を失ってしまった。ゆっくりとお腹を裂いていく。大量の血が吹き出した。
そこで興奮が冷めてしまった。今日は絶頂まで逝けなかった。だからだろう、美咲は満足していない。
死体を処理するのが一番疲れる。死んだ人形をばらばらにちぎって骨を砕いて下水道に流す。
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