ナンパ男についていきラブホテルに入った。まったくもってヤりたいだけの猿。殺しても問題ない。むしろ害虫を駆除して褒められることだ。

 

 馬鹿な猿は嬉々として服を脱ぎ始めた。

「ちょっと恥ずかしいからちょっと背中向けて?」

 手にはバスタオル。思い切ってそれで猿の首を締めた。

 じたばたと暴れる。それが楽しくてもっと力を込めて締めてあげる。一瞬に感じたが、いつの間にか抵抗がなくなった。そっと脈を計ったらまだ生きているようだった。

 

 ここからが一番楽しいこと。

 猿ぐつわをして大声をあげられないようにして、暴れられても面倒なので椅子に固定した。気絶している人は特に重たいって話を実感した。

 あたしの手には果物ナイフ。猿を起こすためまずは太ももを軽く切ってみた。血がじわっと滲んできた光景にはなぜか胸がときめいた。

 初めての感情。これは恋心なんだと思えたらもっとしたくなった。

 痛みで意識が戻ってきたようで「痛い痛い」という感じでじたばたと暴れ始めた。手足を固定して猿ぐつわをしていたのは正解だった。だいたいラブホテルは防音性が高いから多少なら気にしない。

 いきなり殺してもつまらない。だから腕にナイフを突き立ててみると泣いて喚いても涙を流し始めた。

「どんな死に方がいい?」

 答えなんて正直期待していない。だって猿はもう死ぬことが決まっているから。


 正直果物ナイフじゃできることが限りがある。だから首を思いっきり裂いてみた。

 噴水のように血が飛び散るその光景であたしは絶頂した。


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