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秋が深まり冬が近づいてきた頃。
大学へ向かう途中の道。代わり映えのしない風景。そんなことにも飽きていて、楽しそうにしている学友の気持ちが解らなかった。灰色な世界。
信号待ちしているとナンパされた。なんでこういう輩は同じことしか言わないのだろう。そこで私の意識が途切れた。
美咲は退屈してる。そして退屈な世界に怒りを覚えている。
だからあたしが産まれた。
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