あいにく俺は布団をひとつしか持っていない。誰かが泊まりに来ることなどありえないし考えたこともなかった。俺がソファーで寝るとして今、風呂に入っているあのうるさいガキがなんて言うかを考えるだけでげんなりする。なんて考えていると

「おじさん! 準備できたよ‼ 気持ちいいことしよ?」

 案の定だった。


 手を振ってあっちに行ってくれという意思を示す。

「なんでよ~。若い10代の体を無料で食べられる絶好のチャンスだよ?」

 そんなのを聞いてくれるわけがないのはもうわかりきっていたのにまた溜め息が出た。


 毛布だけをかけて、さほど大きくもないソファーで横になる。

 なんで俺は体を安売りするバカ女のためにこんなことをやっているのかと考え、めんどくさくなって考えることをやめて睡魔がくるのを待っていた。


 少しうとうとしてきたころ。足音が聞こえた。なるべく音をたてないようにしているのだろう、かすかにしか聞こえない。しかし間違いなく俺のほうへと向かってきていた。

 予想していなかったのかと聞かれれば、まぁ予想はしていたと答える。寝たふりでごまかすか……とそいつに背を向けて完全シカトモードに入った。


「ねえおじさん。起きてるのはわかってるからさお話しよ?」

 バレバレだったようだ。

 ここまでくると逆に無視がめんどくさくなり、体を起こして顔を向けるとピンクのワイシャツだけを羽織った“女”がいた。ボタンは上から3つほど開けられており下着の類を着けているようには見えない。着やせするタイプだったのか俺の記憶よりもかなり豊かな胸が「これでもか」と言わんばかりに主張している。これだけのモノを持っていて人懐っこい性格、顔はかわいいとくれば男なんて簡単に釣れることは容易に想像できた。


「んで。話ってなに話すんだよ。悪いけど会話のネタなんて持ってねーぞ」

 なんとか浮き上がってくる気持ちを押し殺すために言葉をひねり出す。

 と、次の瞬間いきなり押し倒されキスをされた。舌を入れられネットリと俺の口を味わっている。俺は密着してきたそいつの甘い、甘すぎる香りに頭がクラクラして正常に物事を考えられない。


「名前は秘密だから、姫って呼んで?」


 言いながら姫は俺のすでに固くなっていた“それ”に手を伸ばし触り始めた。最初は優しく撫で、そのうち先っぽを少し強めに刺激してきたかと思うと手のひら全体を使って絶妙な力加減でしごいてくる。その瞳はそこら辺の風俗嬢より淫靡で悪魔のように俺のことを吸い込んでいた。


 ここまでされて性欲を抑えることができるはずもない。俺は姫の胸をそっと触った。とたんに姫はびくっと反応する。嫌がっているわけではないようだった。その証拠にしごいていた手を止めて俺の膝の上に乗ってきて目を閉じてキスをせがむように顔を近づけてくる。キスをすると姫は空いた手で俺の手を自分の胸へと導く。俺は柔らかい胸の感触を堪能しながら、びゃちゃびちゃっと卑猥な音を鳴らしながらキスを続ける。


 慣れた手つきで服を脱がされる

 裸で抱き合いまたキスをした。大きな胸が形を変えて俺に押し付けられている。それがまた興奮させてくる。

「特別サービスだからね?」

そう言って、俺の“モノ”に軽く口づけをすると丁寧に舐め始めた。先っぽを舌でぺろぺろと舐めたり裏筋をくちびるで軽く咥えて刺激を与えたりしてくる。そしてそのまま口に入れた。また淫靡な音をたてて顔を前後に動かしている乱れた姿は今まで経験したどの風俗嬢よりも美しかった。


「そろそろ欲しいな……。挿れて?」

 姫は物欲しそうな顔でおねだりしてくる。その顔は10代の女の子ではなくかと言って演技でもなくまさしく“女”そのものだった。

 そこで俺は気が付く。

「コンドーム持ってねぇ……」

 女とヤるなんて風俗しかなかったからそういう用意をしていないのだ。それを聞いた姫は

「我慢できないよぉ。生でもいいから挿れて……」

 完全にスイッチの入った顔で懇願してくる。その誘惑に抗うことなんてできるはずがない。


 正常位でそっと俺の“モノ”をあてがう。姫のそこは糸を引くほど濡れ切っている。俺はゆっくりと挿れていく。一度奥まで深く深く挿れた。温かく締め付けもいい。先っぽがなにかに当たった感触。

「最初はゆっくりして……」

 言葉を返す必要はない。言われた通り腰を前後に動かす。姫から甘い嬌声が漏れる。入口まで腰を引いて、奥まで挿れる。ただそれだけなのに快感が背筋をぞくぞくさせる。


 次第に我慢できなくなり激しく腰を動かし始めてしまった。姫は嫌がるどころか恍惚とした表情で大きな喘ぎ声を出す。

 そしてそのまま中に出してしまった。

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