『なんにも書けない』

やましん(テンパー)

『なんにも書けない』

 なんにも書けないなあ。


 拡散疲労砲エネルギー充電マイナス300%だ!



 真昼の夢は凄まじい連発3段でした。


 最後は、特にスペシャルでしたなあ。


 合唱団の旅行らしいけど、建物ごと、列車になって移動しているのだ!


 和室もあれば、庭もあるのです。


 しかも、地球侵略を狙う、凶悪な宇宙人が乗り込んでいるらしい。


 細い針のようなものを人体に挿入して、改造するのだ!


 誰が宇宙人もどきかわからないです。


 しかし、ついに正体を現したのだ。


 なまいきな、もと、部下だ。


 針金をあやつり、やましんに挿入しようとするのである。



『解説………え、やましんは、お腹に、ステントが挿入されておりましゆえ、その、影響があるかな、と。』



 しかし、若者よ、やましんには、つうじないぜ!


 針金もどきを掴んでみれば、紙の糸みたいな、やわな、物質である!


 ズタズタにしてやるが、あとからあとから繰り出してきて、きりがない。


 あっ!


 おしっこ行きたい!(これ、ほんとうに、そうなのです。)


 『ちょっと待って、おトイレ!』


 『といれ? あ、どうぞ。』


 といれは、宇宙人にも休戦要件らしいです。


 ところが、おトイレは、やましんの夢では、鬼門である!

 

 まず、まちがいなく、使える状態にない!


 あふれていたり、さかさまただり………


 そこで、『時間がかかる!』と、宇宙人さんが文句言ってくる。


 そこに、合唱団の主力メンバーの女性たちがやってくるのです。(うそ、おトイレですよね。)


 男性とちがて、音大出がけっこういるのだ。


 そこで、やましんが、いい放ちます。


『みよ、宇宙人。彼女は、超人である。君たちは、粉砕されるであらう。』


『ぎぇ!‼️』


 素直な宇宙人は、退却だ。



 まどから見ると、多数の宇宙船が飛んでいるのだ。


 すわ! 攻撃か?


 でも、なんか、窓から手をふっています。


 特定小電力無線機を取り出した、やましんは、『さようなら、また、お手紙くださーい。』


 とか、言ってると、バックグラウンド・ミュージックが、堂々と流れてくる、 のである。


『おお、新世界交響楽か!』


 勝手に高まる圧倒的な感動のなか、汽車は終着駅に滑り込むのであった。


『やましんさあん、荷物、荷物う!』


『あギャー! たいへんだあ❕』


 やましんは、汽車の中の和室に散乱する荷物を、かき集めるのであった。



     🚂  🚂  🚂  おしまい 










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『なんにも書けない』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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