第5話過去
これはとある少女の過去━━
「お父様みたいな立派な賢者様になりたい!」
「そうか。私の娘だ。きっ と立派な賢者になれる。魔力量も私よりもある。だから精霊王とも契約できるかもしれないな」
少女は父を尊敬していた。
少女の父は五大賢者が一人・『叡知の王』アルフ。
そしてエルフの国『ユグドラシル』の国王。
父のように賢者になることが少女の夢だった。
エルフという種族は風の精霊との相性が良いため、風の精霊の契約者が多い。
ユグドラシルを建国した初代の王も風の精霊王の契約者。
だからかユグドラシルの王族は代々必ず風の精霊と契約してきた。
ユグドラシルの王族は『管理者』と呼ばれている。
遥か昔にユグドラシルに出現した強大な闇精霊霊を初代ユグドラシル国王が封印。
そして王族は代々、闇精霊の封印の管理を行ってきた。
闇精霊は『呪木殿』と呼ばれる木の下の遺跡に封印されている。
そして少女は偶然、『呪木殿』を発見してしまい……
━━闇精霊と契約してしまった。
闇精霊と契約した娘をアルフは処刑。
エルフ達は少女を侮蔑し、呼んだ。
『
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