第15話角砂糖の傾斜

角砂糖の傾斜から転がり堕ちた

糖度100%の紅茶の海にドボン

私とアナタは深海に浸る

そんな始まりだったか。

ですが、どうでしょうね

抜け出すことの出来ない地面

今では怠惰に均された

何処にも飛び立てない至高だけ。

思い願い乍、

互いの確認なく

あたりまえを盾に舐めて鋳る、

飴降り空の鼻歌だ。

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