第20話 コボルトブートキャンプ

 王国が不穏な態度を取っていることを聞き対応策として村民のパワーレベリング、所謂いわゆるブートキャンプをする事にした。

 以前から希望者を募って防衛戦力に為るようゴーレムパワードスーツを与えた事もやってはいたが、もれなく進化先がコボルトパイロットと言う素の能力が低下する進化しかしなかった、進化の先は不明な為に彼らも厳しい訓練を積んで貰う事に為る、まあパワードスーツに搭乗するとパワードスーツの性能面が向上するスキルは得られるがパワードスーツに汎用性能が現状無いので今回は通常?のパワーレベリングを行う。

 先ずはパイロット20人?を除いた村民コボルト達総勢100人?に1グループ4人?パーティーを組ませて其処に防衛ゴーレム2体を追加しダンジョンの奥地第3層のモンスターハウスへご招待する、現在のダンジョンアタック上限である5グループは短期集中の為に1週間交代で順次多少コボルト達に泣きが入っても頑張って貰う、日々の農作物も該当のグループしか取って来れないので責任重大でもある、防衛ゴーレムのサポートは完璧な為に今のところ精神的な被害はともかく身体的な被害者は0である、その涙を糧にコボルトから数段先である上位種の獣人系に成って欲しい、大抵の人間は人族至上主義者が多いのでコボルトのままだと風当たりが激しく不当な扱いを受ける事が多いのだ、出来れば人狼ワーウルフ狼人ウルフマン人犬ワードック犬人ドックマンに迄は進化して欲しい、此処まで進化すると人化スキルが発生する可能性が高いからだ。

 その間自身は何をしているのかと言うと自分のダンジョンモンスターを狩ることでレベルが上がらない為にちょくちょく防壁の外でパワードスーツゴーレムズとレベルを上げる為のモンスター狩に出ては居るのだがそれでも未だに自分のレベルだけが上がらず(コボルトパイロット達は上がっている解せぬ)、代わり映えの無い1なのでコボルト達の守護に不安が残る、この事はコボルト達の纏め役と打ち合わせ済みなので彼らも自助努力に勤めて貰おう。

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