第7話 直ぐにでも逃げよう

 一晩掘っ立て小屋で明かした翌日、『ゴッゴッゴッ』と鈍く硬いモノを叩く音に起こされる。

 予想通り、防衛用のゴーレムがナニかと戦っている音なのだが、音の感じで恐らく岩石猪と戦っている音なのだろう、ここらで他に硬質な敵対生物は居ない筈だし

 現状を整理すると

 1 掘っ立て小屋からは早急に離脱した方が良い(王国の防衛砦から徒歩2日の場所に在るため)

 2 向かう先は帝国か森林国の方向だが国家間情勢の情報上で帝国の方が望ましい(王国と帝国は中が悪いからすぐには干渉しないであろう)

 3 拠点設営は急務、農耕は兎に角時間が掛かるので現状では食料品の備蓄がピンチである餓死は嫌だ

 4 王国が付けたマーカーは処理済み、確認作業追っ手に来る前に出立し偽装工作もしておく

 前もって計画をするのはこれくらいで良いだろう、兎に角時間が大事、直ぐにゴーレムが仕止めた岩石猪を収納し無人の荒野を帝国方面に機動用ゴーレムを造ると移動を開始する

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