3rd:使命と魂のリミット

人斬りイド:おまん………身ぃ無いやんけ。何処に忘れて来とんねや?


酣:あ、主様……?どういう意味なのですか?


音無:身が無い………?ってことは、身体が見えないんですか?


人斬りイド:おん。妙な面と布切れが浮いとるだけやがな。


日向:(この身体………何か違和感を覚えます。語弊を恐れず言うのなら…そう、"紛い物"のような………)


ヨアヒム:(………む。亡くなった方は1名のようですが……もう1名は、私の身体が紛い物であると見抜いた。実に興味深い………)


音無:あ、日向さんはどう見えますか?まさか主と同じで身体が無い、とか………


日向:まさか。普通に見えていますよ?ただ…ちょっとした違和感を感じますけど。


酣:日向様まで………?つまり、人間にのみ変わって見えるのでしょうか。


音無:でも、主と日向さんの見え方にも開きが大きすぎるけど…


ヨアヒム:(………む。あのお二方、人間では無いのですか。なのに、私の素体が見えるとは如何に…)

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