第65話



「何はともあれ、しばらく動けそうにないな…」



この調子だいつ発作が来るかわからない

紅茶を飲みながらこっちの薬の種類の書かれた本を手に取った

少し薬が効いてきたのだろう眠くなってきた時だった

ドアの方からノックする音が聞こえた


コンコン…

式神が来た時席を外していたミモザかしら

「ミモザ…?どうぞ」


ドアが開くと、予想した彼女ではなく



「…っお前等は!!!」




その叫びは虚しく入り込んでいた男たちに気絶させられた



ミモザが戻ってくる頃には荒らされた室内に彼女が読んでいたであろう本が折り目を付けて無造作に落ちていた



その日婚約者アナスタシアが失踪した





婚約式まであと2日





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