第51話

「では光の加護があらんことを…」



私はそういうとその場を後にした


「…全く、素直じゃないな。影の子孫は」





「お、お前!部屋にいないしどこに行ってたんだよ!アナ!」


部屋の前の廊下でユノに遭遇した


「あらっユノ王子ではありませんかどうかされました?」



「どうかされました?じゃねえよ!!毒で倒れたって聞いたぞ。しかもレオンが運んだと聞いて慌てて」

慌てている様子で私の肩を掴んできた

…正直ちょっと痛い


「大丈夫ですよ。彼はこんなことで騒動を起こす方ではありませんし」


「昨日いきなり斬りかかられた奴に言われても説得力ないぞ」



「これでまぁ…おおよその見当はついたので」



「犯人が分かったのか?」



「いいえ、ですがレオンが犯人でないことは確信できましたよ」



「は?どうしてそう言い切れる?」



「起きるまでそこにいてくれたから、小さいときから変わらず優しい子でした」



「お前のことを彼に話すわけにはいかないのか?」


「…」





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る