第46話
「…どうかしたか?」
「…いえ、少し火傷してしまったわ。クロード氷用意してくださる?」
「かしこまりました」
この程度の毒なら少し経てば、解毒できる
それよりも、他の食事に毒が入ってないか確認せねばならない
「どうした!?顔色悪いが」
「そんな事ありませんわ。それよりクロード遅いですわね。ちょっと探してきますわ」
視界が歪むが顔に出してはいけない
フラつくな私
寝室まで演じるの
「それでは失礼しますわ」
そう言って扉を閉めた
一気に崩れ落ちるが、まだここは寝室ではない
「はぁ…はぁ…右かしら、左かしら」
もう目を開ける事もできずに廊下の壁を伝って歩いた
「アナスタシア!?」
しまった見られた!!
声を聞く限りユノではない
「だ、れ?」
「熱い…これは毒か」
「離して、自分で歩ける」
「うるさい黙れ。こんなフラフラで大丈夫な筈なかろう」
「無礼者私はアナスタシアよ。このくらいへい、き」
抱き上げられたその男に私は気絶させられた
「寝室に向かおうとしていたようだな。丁度いいこの女には聞かねばならない」
「ティナの婚約者としてな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます