第47話

「また倒れたんですか?」


「えぇ、さすが愛人の子ですわ」


「本当にね」


うるさい…うるさい…


私は好きで愛人の子で生まれたわけじゃない




「うるさい雑音だな、病人がいるのがわからない?」



「アナスタシア様っ!?も、申し訳ありません」



「消される前にここを出ていけ、二度とこの城に出入りすることを禁ずる」


「は、はいっ」





「あら、起こしたかしら?ティナ」



「どうしてアナは私に優しくしてくれるの?私は愛人の子なのに、親すら私を望まなかった。私なんて生まれてくるべきじゃなかったのに」

「聞きなさい。ティナ。貴女も好きであんな親を持ったわけじゃないけれど私達は親を選べない」




「でもっ!私があの時気づいて相談しなければアナがアナのお父さんを殺さずに済んで」



「いいえ、遅かれ早かれ気付くわ。だって2人しかいない特別アルビノなんだもん。それよりも私に妹がいてくれて嬉しいのよ?」



「私も、アナが私のお姉ちゃんで嬉しい!」


「だから、もう貴女をひとりにはしないわ。ティナ」






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