第27話
「俺はアナをベットに運ぶ。お前はとりあえず水を持ってきてくれ」
「わかりました。王子」
「さてと」
ザクがその部屋を出た後ユノはアナを持ち上げた時、カランカランと何かの瓶がアナから落ちた
「何かの薬か?」
鬼の字は読めないように書かれていた
「素人の俺が扱っていいものじゃない」
そう言ってポケットにしまった
だめ…待って!私を
置いていかないで!
独りにしないで
「待ってっ」
私は懐かしい夢から目が覚めた
「うなされていたぞ。大丈夫か?」
「どのくらい寝てましたか?」
「8時間くらいだな。疲れていたんだろう」
「…私何か言ってた?」
「特には」
「そう」
「後これ、ポケットから落ちてきた。その薬は何だ?」
そう言ってユノは薬瓶をテーブルに置く
「どんなに努力しても、女王には敵わない私が勝つ為の薬よ」
「どういう事だ」
「…いつか全て話すよ。全てを話したその時は私のこと嫌いにならないでください。そろそろいくね」
そういって彼女は部屋から出ていった
「…明日来る使節団の事伝えそびれたな」
一番の懸念はティナがこうなった元凶である女王の犬と言われたクロード・オスカーがいるということ、そしてレオン=シルビアという男がどんな人物かという事
「戻ってきたら聞かなきゃな」
「ユノ王子…少しよろしいですか?」
イアンが彼を連れてくるまでは…
「クロード=オスカーです。お初にお目にかかりますユノ王子…」
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