田中がいた

（なんだ田中か）

おれは思った

びっくりさせやがって

田中ごときが肺呼吸するな

ぼけがっ

そう言って目の前の田中の後頭部を思いっきり引っ叩いてやった

おれはてっきりジョニーかと思った

ジョニーが前回の詩から復讐しに来たかと思ったのだ

そう思ったら田中だった

おれの心臓に微弱な衝撃を与えるな

あほがっ

田中

あの永遠の人数合わせの田中だ

ぱーぷりん共済組合会長の田中だ

（田中なんて殺してしまうか………）

おれはそう思った

いてもいなくてもどっちでも良いのだ

そういった連中はいない方がずっと良い

何故ならさっぱりするからだ

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