何も浮かばなかった


何も浮かばなかった

書きたいことってやつが

満たされた豚

そいつがごろんと寝転がる午後

直射日光に

不服そうに顔を顰めていた

まさか自分が

そんな存在になるなんてな

信じられなかった

心は穏やか

風の無い海のようだった

だがあの頃に戻りたいのか?

視界に映る全てが怖くて

独り震えるように過ごした日々

きっと無い物ねだりさ

ああ

研ぎ澄まされた感性を無くし

わたしはもう終わっちゃったのかな?

そんなことを思う

正解はわかりきっている

だからこれ以上は黙っていた方が良い

あとは拒絶反応を抑え込むだけだ


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