第3話 見定めるⅠ

私は今、私が働いている部署に居ます。


その部署内で自分の席でゆっくりと休んでいます。


決してお仕事をさぼっているわけじゃありません。


今は社長の事を考えています。


どうやって見定めようかと考えているところです。


「あ~あ、どうしようかなぁ」


そんな事を考えると同じ部署内で働いている同僚から声をかけられる。


「ねぇ、社長が呼んでるみたいだよ、行っておいで」


「教えてくれてありがとうね」


私は同僚にお礼を言うと社長室に向かう事にした。


社長室の目の前に到着すると私はドアをノックして社長室の中へ

入るとドアを閉める。


「何か御用でしょうか? 社長」


「辻さん、今夜、お食事でもどうだい?」


「お断りします」


「そうか、わかった」


「失礼させて頂きます」


私は社長室から出ると私が働いている部署に戻る事にした。


部署に戻ると……時刻を見たら定時で帰宅時間だった。


私はデスクの上を整理したら、鞄を持つと自宅へ帰宅する事にした。


「今日のお仕事も終わりね」


さっさと家に帰宅して休もうかな。


そんな事をしていると社長が私の目の前に現れる。


「辻さん、家まで送るよ、どうかな?」


「えっ? お断りします」


「そんな事を言わずにどうだい?」


「……わかりました、お願いします」


私は社長に車で送ってもらう事になると優しい人なんだって思うのと

ちょっとだけ正式に付き合ってもいいかなって感じた。


私と社長は駐車場に着くと社長が自分の車に案内してくれた。


私はドアを開けて助手席に座るとシートベルトをしっかりとする事にした。


社長もドアを開けて運転席に座るとシートベルトをしっかりとしている。


社長が車にエンジンをかけると車が動き出す。


「辻さんはこのまま俺の家に連れて行く」


「どうしてですか?」


「隠してもダメだよ、俺の事が気になっているんだろっ」


「そ、それは……」


私は確かに社長の事が気になっている。


しかし、いきなり社長の家に行くのはおかしいと感じている。


「俺の事を見定めるなら一緒に暮らした方が早いぞ、どうする?」


「わ、わかりました」


私は社長の家で一緒に暮らして見定めることにする。


しばらくすると車が駐車場の中に入って止めて停車すると車のエンジンが停止する。


「辻さん、着いたよ、降りて」


「はい」


私と社長はシーベルトを外すとドアを開けて車から降りる。


「ここが社長の家なんですか?」


「まあ、そうなるな」


私は正直驚いている。


こんな豪邸のような家に社長が住んでいるなんてね。


「辻さん、家の中に行こうか」


私と社長は歩いて玄関まで行くと社長が扉を開けて二人は中へ入る。


「玄関も広いですね」


「そうだな」


私と社長は玄関で靴を脱いで上がると社長がこう言ってきた。


「辻さん、今日からここで住むから、まずはお部屋を案内するよ」


「はい」


私は社長に案内されてお部屋へと向かうのだった。


しばらく歩いてお部屋へと到着すると社長がドアを開けて中へ入ると

私もお部屋の中へ入る。


「さっ、今日からこのお部屋を使ってくれ」


「わかりました、ありがとうございます」


「じゃあ、何かあったらそこのテーブルの上にあるボタンを押してくれ」


「はい」


社長はそう説明するとお部屋から出て行った。


「今日から私は社長の家に住むのね。そして見定める」


私は社長の事を見定めて正式に付き合うかどうかを決めないといけない。


きっと……大変な事だろうと思います。


でも、それでも私は頑張る事にします。

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