勝手に婚約者にしないで~私と付き合おうだなんて早いよ

一ノ瀬 彩音

第1話 勝手に婚約者にされた

私は某企業に勤務しています。


某企業に勤務しているのはいいけど、毎回勤務する度に

社長に呼ばれる。


これはどういう事なのでしょうか。


私は直接、社長に聞くために社長室に行く事にした。


私の名前は辻里美【ツジサトミ】で年齢22歳で職業がOL。


私が勤務している某企業の社長のお名前が及川光弘【オイカワミツヒロ】で22歳。


社長室の目の前に着くとドアをノックする。


「誰だ?」


「辻里美です」


「辻さんか、入っていいよ」


私はドアを開けると部屋の中へ入るとドアを閉める。


「お話があります。社長」


「何だい、話してごらん」


「社長は私の事を毎回呼ぶのは何でですか?」


「それは婚約者だからだろっ」


「こ、婚約者っ!?」


私が婚約者なんて……勝手に婚約者にされているのね。


「勝手に婚約者にしないので下さい」


「毎回呼ぶと来てくれるから婚約者なのかと思ったよ」


「それは社長の勘違いです」


「そうだったのか」


「それに私と付き合おうだなんて早いよ」


「どう早いんだ?」


「そ、それは……」


私は言葉が出てこない。


どうすればいいの……。


社長は椅子から立ち上がるとこっちに近づいて来る。


すると私の唇に口付けをしてきた。


「な、何をしているんですか、やめて下さい」


「辻さんが大好きでね。俺と正式に恋愛をしないか?」


「考えておきます」


「それでいいさ、頼んだよ」


私はお話が終わると社長室から出た。


自分の働いている部署に戻ると自分の席に戻る事にした。


社長は……昔の学校の恩師というのを思い出した。


あの頃は大好きだったのに今はというと……。


今もそんな変わってない気がする。


社長とはお付き合いしてもいいかなって思う。


しかし、慎重に考えたいからまだ考える事にした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る