好きになったのは、君でした。

個性

第1話 

一人の少女が涙を流す、

恋というものは美しい。

綺麗なのだ。なによりも。何に例えもできない。

走ったとしても転んでばかりで

かっけこの一位にはいつもなれない。

どれだけ鬼になったとして君を追いかけても何度繰り返しても

変わらないのだ。なににも。

僕には好きな人がいた。

その人にも好きな人がいた。

初めて本物を見つけたと思っていた。

だけれど、君にとって僕はレプリカだったのだ。

初めて女の人というものを知った

それはとても弱く小さくかわいらしくて。

醜かった。

宝石のように美しいその彼女は

僕のように汚い水晶玉には興味もなく、

きらびやかに光る黄金にしか目を向けない。

それは、きっと世間で言う、

"あたりまえ”なのだろう。







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