第20話 藍ちゃん。

私の、実家で飼っていたワンコの名前です。


藍(あい)ちゃんと言う名前です。



数日前、藍ちゃんの命日でした。

(命日に書こうと思ったのに、気が付くと数日経ってしまった(;^_^A)



藍ちゃんは、本当に私達、ほとんど皆が目指したいであろうピンピンコロリでした。


亡くなる時には側には行けなくて……。


その時、私が居た場所と実家の距離は遠すぎました。



最後はちょっとだけ認知があったそうです。

父、母に聞いただけなので実際見てはいないのですが……。


夜じゅうずっと泣いていて、父と母が交互に寄り添ったそうです。


父と母は持病があります。

母は癌を二つも乗り越えています。

藍の事も心配ですが両親の事も心配で……。


話を聞いた時は、実家に帰ることも考えました。


当時はそれが難しかったのですが……。



それを察知したのかは分かりませんが、


藍ちゃんが困らせたのは二日だけ。


16歳。


ワンコでは高齢。

老衰です。



最後は、自分で歩いてトイレまで行きオシッコをした後、父の胸の中で

眠る様に亡くなりました。



父の誕生日の前日という。


「私の事、忘れないで」というメッセージのように。




藍ちゃん。


私の大事な藍ちゃん。



まだ新に出会う前。

精神の病で社会から切り離され、生きていけるかどうか、不安で仕方ない時。


傍に居てくれて ありがとう。


アナタと行った毎日の散歩は私の癒しでした。



私が両親の側を離れた時、両親の心を癒してくれて


ありがとう。


藍。



この、漢字をあてたのは私です。


「あい」と名付けたのは母です。



藍は、臆病でとても賢い、そして優しい子でした。




藍ちゃん。



ウチの子になってくれて本当にありがとう。








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