冒険×生存率×お宝×愛=ダンジョン屋!!

天乃宇宙(アマノソラ)

第1話 古城「イスカルムンデ」

人や馬車が行き交い賑わいを見せる王都:グランドバレリーそこには当然の事ながら魔物のまの字も出もなくもちろんの事ながら人間のみが入ることのできる都で商店では魔物を狩るための武器やアイテムをこと細かく説明しながら売り込むオジサンオバサンとが立ち代わり入れ替わりとうるさくする傍で冒険をメインとしたメンバー募集の看板を立てて寝ている者もおりこの世界の役4割強は冒険家やそう言った関連の職に就く傾向が強い。

それもそのはず魔物を討伐すると報酬金が手に入るだけでなく税金免除や屋根付きの家が与えられたりと大出世できるがあるのだが、聞こえはいいものの所詮は力の世界であり力無きものは瞬時に自分がエサとなるか巧みに仕掛けられた罠やダンジョンの仕掛けにやられ壁のシミや夕食のミンチとなってしまうのがオチという事もあって冒険者の駆け出しや迷い込んでしまったもしもの場合を考えて知識を付けるべく王都から少ししたところにある古城をリニューアルしたダンジョン屋:イスカルムンデに通うのが鉄板とされていた。


そのダンジョン屋というのが今話題となっている駆け出し冒険者からベテランまでさらに生存できるよう教育するための施設であり超大型複合迷宮ダンジョンという事もあって決められた実践ダンジョンをクリアすることによってそのダンジョンランク(DR)に見合った報酬が手に入ると一攫千金を目指す冒険家たちにも評判で毎日受付と実践とで人が絶えない場所でもあるのだが……



「く、くそ!!!なんでこんなところにクロミツネが居やがるんだ!?

こんな理不尽なダンジョンどうやってクリアしたら…ぐあぎゃぁあぁぁぁ!!!」

「あらら、死んじゃった~もう少しねばるかとも思ったけど。

やっぱりこの階層以降の突破者はなかなか現れないな。

ちょっと人間相手にハードにやりすぎちった??」

頭をカキカキかきながら困ったようなそぶりを見せるも困っていない表情の少年がモニター越しに呟くと隣で立っている白い布を顔に張り付けた医者風の魔物が記録を付けており付け終わったのかペンを止め少年にもう少し配置や魔物の質を落とす必要があるのでは?と冷静に伝えると少年はブーと頬を膨らませてだろと答えると医者風の魔物はもう少し血が流れるとグッドとサインし少年は医者風の魔物に対して呟いた。



「このサディスト医者め~メディクはほんとに人間の限界を調べるのが好きだよね。人間なんて心臓抜いたり頭が胴体からさようならしたら死んじゃうんだよ??」

「私は医者ですがサディストではございませんってば。

ただこう…血を見るとどれだけ流れても平気かな~?とかあわよくばサンプルを取るとかできたらな~とか考えてる程度ですってば。

あと先ほどダンジョン形成係のマッドマンさんが店主を呼んでましたよ?なにやら新しい仕掛けができたとかで。」

医者風な格好をした魔物メディクからマッドマンの伝言を聞いた店主ことメルルーク・D・ケストスはメディクに観察とメモは程々にするようにと言うとダンジョン形成室で待つマッドマンに会いにモニタールームを出て従業員魔物たちとすれ違いながらまっすぐと向かっていくのであった。

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