第7話 王位戦の夏

 伊藤園お〜いお茶杯第65期王位戦七番勝負は第3局まで終了しました。

 藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋王・王将・棋聖)の2勝、渡辺明九段の1勝と、スコア的には戦前の予想通りといったところなのですが、内容的には、むしろ渡辺明九段の方が押してる時間が長いような気がします。


 第1局では、後手となった渡辺明九段が千日手に持ち込んで、指し直し局では、渡辺明九段がほとんど勝ちというところまで、追い詰めました。

 第2局は、第1局指し直し局を踏襲して、渡辺明九段の快勝。

 第3局も途中までは、良い勝負してたと思うんですよね?

 とはいえ、藤井聡太王位の終盤力は、トッププロと比べても頭一つ抜きん出ている感がありますからね。

 藤井聡太王位は、悪くなっても容易に土俵をわらず、幾重いくえにも罠を張り巡らせます。

 AIの評価値的には、対局相手の方が勝ちなんだけれど、勝ちのルートがひとつしかなくて、一手でも間違えたら、逆転してしまうという……★


 第1局の指し直し局が、まさにそういう将棋でしたね☆

 藤井聡太王位、ちょっと強過ぎでしょ?

 まあ、強過ぎるから八冠独占も成し遂げられた訳で。


 とはいえ、将棋界随一の作戦家で戦略家の渡辺明九段も、この王位戦では上手くいってる感がありますからね。

 是非とも、初の王位を奪取して欲しいものです。

 渡辺明九段は、叡王と王位以外のタイトルは、獲得歴がありますからね。

 渡辺明九段が無冠なのは、やっぱり違和感がありますから。

 平成の将棋界で、羽生善治九段と頂点を二分してた存在です。

 まだまだ衰えていないことを、令和の天才に見せつけて頂きたいものです。

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