第249話 沸騰する祭×去らない熱

 ども。

 新巻へもんです。


 8月になりましたね。うおー暑い。とか言っていたら、朝は結構涼しい日が出てきた気がするのですがどうでしょうか。で、第3回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト向けの作品が完結しています。強制的に耳元でささやくシチュエーションにしたのでお題は満たしていると思うんですけど、ちょっとアクが強かったかもしれません。


 さて、同題異話のお時間になりました。8月のタイトルは「沸騰する祭×去らない熱」です。今までにない「×」が含まれている珍しいものでした。某ジャンルのお作法に従えば沸騰する祭が攻めで、去らない熱が受けということになります。なんのこっちゃ。では、制作過程を振り返りましょう。


 8月はお祭りシーズンです。盛り上がるお祭りを舞台にその熱気に当てられて木陰で……。はいはい。いい加減、その路線から離れます。最初はスプラッタ系ホラーを考えていました。一般人が集会に紛れ込んだら段々と周囲のボルテージが上がっていって本相を現した何かに首をかっきられて血がブシャー。怪物が熱い血潮を浴びて踊り狂うみたいな感じです。


 600字ほど書いていたんですが、なんか似たような話を書いていたのを思い出して消しました。2年前の9月の同題異話『黒き鏡の玉兎。』がそれです。こりゃアカンということで大胆に方向転換します。勝ち目のない相手に玉砕覚悟で戦いを挑むというのはある種の熱狂を帯びていてお祭り感がないですか?


 ということで新巻の趣味をぶち込んだ男たちの挽歌路線で書き始めたんです。ただ、これだけだと「去らない熱」の部分が足りない。戦場の狂気に一味添えるならやっぱりエロでしょう。そんなわけで負け戦を引き受ける動機のところに華を添えてみました。このお姫さん、覚悟がガンギマリ過ぎです。


 さて、今後の公開予定をお知らせしましょう。「第1回ルビーファンタジーBL小説大賞」向けに1作書いています。は? 新巻、BL書けるんか? そんな声が聞こえてきますね。作品ジャンル迷走しすぎだろと自分でも思います。まあ、でも、4万字強書いちゃったし。ショタ×イケオジの予定です。


 とはいえですね、カテエラ感は強いんですよ。舞台は18世紀初頭ぐらいの文明レベルで戦列艦とか出てきます。例によって無駄に思考をめぐらせてBL的な関係を描くのに不自然じゃない舞台設定を考えていたらこの時代の海軍にたどり着いたというわけ。くどいので意図的に海戦シーンは描かないようにしてますけどね。公開は9月からになりそうです。お楽しみに。


 ではでは。

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