第224話 見上げれば降るかもしれない

 ども。

 新巻へもんです。


 カクヨムコン9始まっちゃいましたね。とか言いながら新巻は別のコンテスト向けの作品を書いたりしているわけですけれども。現在8万字。今まで出したことのない電撃向けを考えているのであと4万字書かなくてはなりません。内容的に電撃向けかどうかは知~らない。まだ参加したことがないから参加してみるというテキトーさです。


 新巻は新旧二作をカクヨムコン9に登録しています。カクヨムの機能改修のお陰で今までコンテストに出していない長編があることが判明したので、改題してエントリーしました。するとですね、旧作の方が日間のPVが多いんです。別のエッセイでも書きましたけどタイトル大事ですね。はい。


 さて、月初ということで同題異話も始まりました。『見上げれば降るかもしれない』がお題です。新巻の作品は公開済み。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330667769786230

 例によって創作過程を明かしていこうと思います。


 視線を上げると何かが降ってくる可能性がある。その事象は「かもしれない」なので発生するのは確実ではありません。ここで、いつもとは違うアプローチで考え始めました。まずジャンルを決めようとしたのです。ここのところ異世界ファンタジー書いてないという思いがありました。


 それでファンタジーで降ってくるってなんじゃろな、と考えた時に最初に浮かんだのはメテオ。隕石を召喚して攻撃する派手な攻撃魔法です。絶体絶命のピンチにメテオが降り注ぎ九死に一生を得るというのが骨格になります。本当はそれだけの実力がないのに火事場の馬鹿力で主人公が放つのでも良し、主人公は時間稼ぎをしていてもう駄目だというときに救援が間に合うのでも良し。


 ここまで考えつきましたが、戦況を定めてこの局面まで持っていくのに結構な文字数が必要になりそうです。ちょっとダルいな。ということでお蔵入りしました。次に「見上げる」に注目して、こぼれそうな涙を誤魔化す動作と折よく振り出す雨という場面が浮かびます。そこでハタと思い当たります。12月ってクリスマスじゃん。


 じゃあ、クリスマスデートのつもりでウッキウキでデートしてたらプレゼントをたかられただけという可哀そうな男が空を見上げるというのはどうだろう? 異世界ファンタジーで書くという話はどこに行った、とか言ってはいけません。大幅に方向転換したもののオチのキレが今一つです。


 ここで初雪が舞うというのもクサいよなあ。降るで雨とか雪とか捻りなさすぎ。やっぱ降ってくるなら女の子でしょ。この二つが魔合体して出来上がったのが投稿作品です。なにがどうしてこうなった? しかも投げっぱなし。まあ、お題には沿っているからヨシ! ということで完成です。


 ではでは。

 

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