第205話 うまくいかない
ども。
新巻へもんです。
アンダードッグ・ゲーム。最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。何事もチャレンジだと軽い気持ちで参加したデスゲームコンテスト応募用の本作ですが、いかがでしたでしょうか? あんまり怖くない? ですよね。いまいちスプラッターシーンに欠けますよね。あ、この後ネタバレありますから注意です。未読の方は先にこちらへ。
https://kakuyomu.jp/works/16817330654969827707
コンテストの主催レーベルがホラー文庫様ってことで、本当はもっと凄惨なシーンを期待しているというのは分かっちゃいるんですよ。いきなり体が真っ二つになって、そのことに気づかずに下半身だけが二、三歩歩き、血がブシャーってなって、隣のプレイヤーが真っ赤になるとかね。でも、私は怖がりなので、書けません。だったら、なぜに参加した……。
それに既存作の研究も甘いというか、ほとんどしていない。一応、古いデス・レース2000というB級映画は見たことがあります。まだ無名のシルベスター・スタローンが脇役で出てましたね。車で人をひき殺しながらゴールを目指すレースゲームなんですが、この文章だけで薫り高いB級感が漂いまくります。
とりあえず作品を書くに当たり追及をしたのはリアリティです。強制的に参加させられた素人が難ゲームをクリアしていくというのは無理があると感じていたので、大金をぶら下げて、訳アリの人々が参加する形にしました。設備や仕掛けも現実に構築できそうな内容にしてあります。
そこは追及ポイントじゃないだろ、というのも理解しています。だけどねえ、読者としての自分がそれで冷めちゃうのでこだわりました。そして、途中で邪魔が入らない、リタイアが許されない環境ということで船に乗ってもらいます。これは後でオチに苦しんだときに助かりました。
それで、ラストをどうするかという最大の難関は本当にきつかったです。軽くリサーチしたところ、どうも通常の話だと主人公が無事脱出して終わりらしい。え? それだけ? カタルシス得られるの? 本作ではプレイヤーはワルにしてしまったので、オチとしてしっくりきません。
そこで思い出したのがパニック映画です。閉鎖空間における脅威から逃れたと思ったら、外の世界もまた別の驚異があってという入れ子構造にしよう。だから、最後は沈みゆく船からの脱出にする。陸地に衝突しようとしているクルーズ船から危機一髪で逃れれば、絵面も派手だな。そう、ラストは映画『スピード2』です。
そして、無事脱出したけれども、それが次のサバイバルの始まりで、という形でエンド。なんとかまとまりました。まあ、教訓としては応募要項はよく読もうに尽きますね。あー、6万字追加はしんどかった。なんとかドラゴンノベルス用も十万字に到達したからいいものの、そうじゃなかったら痛恨の一撃でした。
そうして苦労した割にはPVが期待ほどじゃないです。トータルでなんとか千到達。『酔っぱらい盗賊』のSSを公開しているのですが、1話で3千です。おおう。これはこれでありがたいんですけどね。久しぶりに書きましたが、すらすら書けるし、他のものに手を出さずに第2部書いていた方がいいんじゃないかという気もしてきてしまいます。
それで、ドラゴンノベルス用の新作なんですけど、明日25日から公開しますが、タイトルで出オチ感が凄いです。一応言っておくと超有名作の向うを張ったわけじゃないですよ。ネットで、イラストの無断転載をわーわーやっているのを見て、転載と転生って似てるなあ、と思ったのが始まり。新巻初の転生ものですが、一定のクオリティはあると思うのでお読みくだされ。
ではでは。
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