第196話 もうちょっと描写しないとね

 ども

 新巻へもんです。


 今日は好評発売中(だといいな)の『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』のコミックを題材に、原作者としての新巻について自分語りをしたいと思います。確か原作書籍からアクセスできる「こぼれ話」にも似たような話を書いたような気もしますが、もうちょっと踏み込みます。という体でのダイマです。


 まず、書籍のイラストレーターのむに様とコミック作者の幾弥なごみ様には、全力で土下座したいと思います。本当にね、私って人物の容姿についてほとんど描写していないんですよ。これで人物画を描けと言うんだから大変なのは容易に想像頂けると思います。


 まあ、作者としてはこんな感じで考えてました、なんてイメージはお伝えするんです。モデルは〇〇さんですとかね。それでも曖昧なのは変わりません。それなのにこんな感じですかね、ってラフスケッチ起こしてきてくれるんです。いやあ、マジでプロって凄いなと思わずにはいられません。で、すっかりそのラフのイメージに脳内の映像も上書きされてしまいます。


 それなのにですよ。新巻というヤローは色々と注文をつけるのです。「マントはそういう感じじゃないんですよ」とか、「髪型変えてもらえません?」などというように。原作にそういう描写があればマシなんですが、そんなものはない。描いた方からすれば、本当に腹立つ野郎だと思います。


 そして、さらに風景とか家具の意匠なんかの描写もしてないんですよね。でも、漫画となればそれを描かないわけにはいきません。

「ノルンってどんな町なんでしょう?」

「どんな町なんでしょうね?」

 編集さんの質問に質問で返す新巻。


 まあ、それでも話の筋は細部を補わなくても漫画を描けるぐらいなっている……つもりです。原作とコミカライズでストーリーが変わっている作品もありますが、大筋においては『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』は変わらないはず。まあ、一部見せ場の演出が異なる部分はありますけどね。


 むに様と幾弥なごみ様のお二人と直接お話をしたことはないのでどう思われているのかは分からないのですが、新巻のことを呆れられているかもしれません。もしかすると、あのヤロウぶっ殺してやると思うこともあったりして……。ごめんなさい。ごめんなさい。許して。


 ということで苦労の末に描かれたコミック第1巻が発売されています。作内のティアナちゃん本当に可愛いので、よろしくお願いします。ちなみにエイリアさんのサービスカットもありますので、推しの方はぜひ。


 ではでは。

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