第170話 これを優しさと呼ばないのなら過ちでもいい

 ども。

 新巻へもんです。


 ついに『酔っぱらい盗賊、奴隷の少女を買う』の☆が5桁に到達しました。まさかこんな日が来るとは思っていませんでしたので感無量です。満足したというか、目的を果たしたような気分になりました。もっと高みを目指さなくてはならないのでしょうが、とりあえず一旦小休止かなあ。


 当たり前の話なんですけど、自分より面白い話を書く人は一杯いるというのをひしひしと実感してます。物語ってどう書けばいいの? きっとダニング・クルーガー曲線の山から降りてきたところに今いるんでしょうね。成長の証だと思いたいですが、なかなか筆が進まないのが困りものです。


 自分の好きを詰め込んだ話を書いているだけなので、好きなように書き散らせばいいのですけどね。少しは期待に応えなきゃな、などという欲も出てきてしまいます。四の五の言ってないで執筆しろや、ということで、今月も同題異話にチャレンジしました。


 今月の出題者は香鳴裕人さま。タイトルは「これを優しさと呼ばないのなら過ちでもいい」です。カッコイイですね。ハードボイルドな覚悟を感じさせます。優しくなければ生きていく資格が無い、ってもんですから。よっしゃあ、今回はハードボイルド路線でいくでえ。


 と、鼻息も荒く構想を練ったのですが、すぐに挫折しました。硬い文体が書けないんですよ。それに舞台設定がねえ。令和日本でリアリティのある固ゆで男を創造するのって思った以上に難しい。それにタイトルに相応しい覚悟をガン決めさせるシチュエーションもちょっと……。


 いっそ異世界で、ということで傭兵隊が玉砕覚悟で奮戦する話を書き始めました。導入部で千字ほど書いたところで、尺全然足りなくねえか? どうしても戦いとなると背景とか状況とか、国名とか色々説明しないと訳が分からない。なんか玉砕ってのも優しさとも違う気がします。


 意外と難しいですねえ。あ、前からチャレンジしようと思ってた中華っぽい世界のファンタジーの導入部を書き起こすのはどうだろう? エピソードゼロってことで主人公の生い立ちを書けばいいんじゃないか? 死ぬ運命だったのを命がけで救われたってことにすればタイトルと一致するんじゃね?


 つーことで、孟嘗君のエピソードを拝借してスタートです。不幸な日に生まれちゃったもんだから、生まれてすぐにサヨウナラ。きっちりしっかり殺せよ、という命令に抗って何とか助けようとする女中頭が奮闘します。おばちゃんだってハードボイルドしたい! 気が向いたら続きを書くかもしれません。


 ではでは。

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