第85話 珈琲は月の下で

 ども。

 新巻へもんです。


 あっと言う間に2020年度の半分が過ぎてしまいました。この半年を表すにはコロナの3文字があれば十分でしょう。色々あってバタバタしている間に、あれ? もう10月じゃない? そして、変なことなのですが、この半年は妙に印象が薄いんですよね。本当に時が飛び去った感じがします。


 さて、月が替わったということは、今月も同題異話がやってまいりました。毎月楽しみにしているこの企画ですが、今回のお題は「珈琲は月の下で」でした。早速さらさらと書きまして公表いたしました。お題発表の当日中に投稿できたのは久しぶりな気がします。


 ほとんど脊髄反射で書いたのですが、いつものようにネタばれいきましょうか。まず目を引くのは珈琲を漢字表記なところです。コーヒーではなくて珈琲。こう書くとなんとなく苦い感じがするのは気のせいでしょうかね。まあ、カタカナだと甘さがMAXな千葉県名産の缶コーヒーがあるからかもしれません。


 この漢字には味があって個人的には好きですが、やはりどうしても時代がかった印象があります。やっぱり現代ものじゃないだろうということで、時代を遡ることにしました。とはいえ、戦国時代までいってしまうと、その頃日本にあった保証がない。琵琶湖を眺めながら安土城天守で蘭丸相手に信長が珈琲飲んでるのでもいいんですけどね。ヴェネツィア最古のカフェが1720年創業なのでちょっと無理がありそう。


 ということで順当に明治にしました。文明開化です。まあ、たぶん飲んでるやろ、と超適当。西洋文化の入口ということで場所は神戸に決定。それで、あとはどういうお話にするかですが、「月の下」ということでなんとなくロマンチックな感じがします。「上」だとSFになっちゃいますね。


 明治で「月」とくれば、かの文豪のあのセリフです。どうもでっち上げじゃないかという説もありますが、いいじゃないですか。ツキガキレイデスネ。ということで私も勝手な慣用句をでっち上げることにしました。珈琲は月の下で、とはつまりアイラブユーな状況である!


 じゃあ、異人さんに登場願って、どこかそういう言葉がある場所から来た設定にすればいいでしょう。でも、まてよ。月が出てる夜に二人でいる時点でデキてるんじゃねえか? お、今日は満月か。あおーんと叫んで変身する狼男を連想します。これだ。狼男を追ってはるばる極東まで来たことにすればいい。バディからの恋愛感情への変化ってことで、最後はお月さまの下で……。完成。という感じでございます。ぜひお読みくだされ。


 ではでは。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る