第65話 これで地獄に落ちても安心

 ども。

 新巻へもんです。


 前回はみっともないところをお見せしました。その余波はまだ続いているのですが、私の方は多少落ち着きを取り戻せた感じです。怒り狂っていた案件を凌駕する大型のクソ案件がやってきて全てを押し流す勢いなので、もう力ない笑いを漏らすしかありません。


 さて、カクヨムに顔を出したのはいいものの、心がすさんでいて話を書く余裕がありません。でも、この調子でキーボードを叩かないでいると増々手が動かなくなりそうなので、これを書いています。あまり文章を練らないで済むのでリハビリにはぴったりですね。


 さて、物凄い大仰なタイトルですが、今日はその話を書きます。ことの始まりですが、先週末にエアコンのフィルター清掃をしました。だいぶ暑くなってきたのでいつでも運転できるように準備をしておこうというわけです。取り外してみると結構な量の埃が詰まっていました。


 掃除機であらかたのものを吸い取り、あとはベランダのシンクで水洗いです。水を張って1枚目を使い古しの歯ブラシでこすりました。まだ9時前だというのに結構な暑さでなかなかに日差しもきつい。もっと早くにやっておけば良かったと後悔しながら水をざっと切って乾かすために壁に立てかけます。


 その水が自分にかかってしまったのでタオルで拭いたり、喉が渇いたのでお茶を飲んだりしてもう1枚を持ってシンクに行ってみると黒い5ミリぐらいの塊が浮いていました。こんなにでかい埃の塊が取れたのか、とよくよく目を凝らしてみると微妙に動いています。なんと、蜘蛛でした。


 我が家に良く出るアダンソンハエトリグモちゃんです。巣を作らずにピョンピョン飛び跳ねるコイツは蚊とかコバエを取るらしいので基本は見つけても放置してます。まあ、寝室にいるのはうっかり寝ているときに潰しても嫌なので屋外に追放しますが、いつの間にか戻ってきているんですよね。


 どうも、うっかりジャンプしたらいつもと違って水が張ってあったのでどうしようもなく困っていたようです。まあ、人間に換算したら50メータープールぐらいにはなるでしょう。救い上げてシンクの縁に乗せてやったら一目散に逃げていきました。いやあ、善行を施すと気分がいいですね。これで地獄に落ちても糸で救い上げてもらえるに違いありません。


 まあ、アダンソンちゃんは巣を作らないので、そんなに長い糸は出せないのですけれどね。パラシュート代わりに糸を使って空を飛ぶらしいので私を抱えて飛んでもらいましょうか。妖艶な黒髪の美女に化けてお礼に来ていただいても構いません。あ、最後に食べるのは勘弁して欲しいです。


 ではでは。

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