名前:本日事件0

生没年:2019/04/01〜2019/06/30



小説の成長記録:

サスペンスとヒーローの子供として2019/04/01に生まれた。真面目そうな1500文字の赤ちゃんであった。責任感の強い両親の下すくすくと毎日500文字ずつ成長したが、2019/06/30にストレスフルを起こし急死する。全文字数:30000字



小説の性格:

平野長生巡査は深夜の巡回中に自販機で眠気覚ましにエナジードリンク『フューチャー』を購入する。巡査は缶の蓋を開けてドリンクを飲んだ瞬間、味が変だと思ったが、多分疲れているせいだろうと思いそのまま飲んでしまった。交番に戻った途端、巡査は急な激痛に襲われ床にのたうち回る。やっぱり青酸カリでも入っていたのかと死を覚悟するが、じきに痛みは治り、立ち上がって手足を動かすとさっきまでの激痛が嘘であるかのように問題なく動き、さらに体の隅々まで異様に力が漲っていた。


落ち着いた巡査は本日の日誌を書くために椅子に座ると、近くで誰が事件だと叫んでいる声が聞こえてきた。誰だと周りを見ても誰もいない。しかし声は頭の中でこう繰り返している。『午前2:50分✖️✖️で事件発生の予定!被害者は✖️✖️!』巡査は声に操られるように現場へ向う。


現場に向かうと未来の被害者の女性が歩いており、その後ろを刃物を持った男がつけている!巡査が危ないと男を捉えようとした瞬間である。巡査の魂が浮き上がり、そのまま刃物を持った男に乗り移ってしまったのだ。


巡査は乗り移った事に戸惑ったが、正義感の持ち主で職務に忠実な彼は男の体を操って、男の刃物を捨てさせ、さらに男の魂に『こんな事やってなんになるんだ!君は将来ある若い女性の命を奪っていいと思っているのか!』と説教しはじめ男を改心させてしまった。


それから巡査の担当する地区は2ヶ月近く事件0、事故0のありえないぐらい優秀な地区であり続けたが、突然巡査が自分の正体をカミングアウトし始め、「誰のおかげで街の平和が保たれてると思ってるんだ!お前らふざけんな!」と長い説教が始まり小説は終わった。



小説の制作秘話:

作者は会社のチーフで将来有望な責任感のある人間であった。この小説はそんな自分を鼓舞するために書かれたものである。どんなワルでも心を込めて話せば改心するはずだという彼なりの主張も書かれている。


しかし、元々仕事ができない人間ばかり集めたチームで実質彼が全ての業務を行っていたが、業務が煩雑化しミスが積み重なり彼に全ての責任を押し付けられると、彼はとうとうストレスフルになり、小説なんぞ自己啓発にもなりゃしないと2019/06/30に小説の主人公の口を借りて仕事への不満を10000文字に渡ってぶちまけるとそのまま連載を中断してしまった。




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