名前:最後の死霊

生没年:2019/01/01〜2019/06/06



小説の成長記録:

哲学と純文学の子供として生まれる。5000文字の将来有望な赤ちゃんであった。哲学と純文学が熱心に育てすぎたため2019/06/01までに65000文字まで成長してしまう。そのまま11万文字の大人になると思われたが、2019/06/06に大衆の無理解に絶望して若くして自殺した。66666文字の苦悩に満ちた生涯であった。



小説の性格:

認識を極めんとしてレテの川のほとりにたどり着いた若者は、猿を抱いた女の幻影を見る。幻影の女は『さあ、レテの川の水を浴びなさい。そして忘却に沈むのです』と忘却論をもって若者を誘惑するが、彼は自らの認識論で誘惑に必死で抗い、認識を忘れるな!と分厚いヘーゲル全集で自らの頭を殴打した。すると猿を抱いた女は目の前から消えていき、かわりに現れた見知らぬ文盲の商売女に誘惑される。彼は再び気を失ったが、やがて若者は背中に感じた強烈な打撃で目を覚ます。目覚めた若者は周りを見て目の前のあまりに悍ましい光景に戦慄するが……。



小説の制作秘話:

このモーリス・ブランショと埴谷雄高を合わせたような観念小説は大学院で哲学を研究している院生が書いたものである。作者は大学院に入る前は大手企業に勤めていたらしい。彼は小説サイトに、カントやヘーゲルは勿論、ドストエフスキーすら知らない、BLとか転生ものにうつつを抜かしているIQ0以下の文盲どもに僕の崇高な哲学を小説の形でわかりやすく教えてやる!と意気込んでこの小説を載せたが、閲覧数は最初から最後まで0で、怒り狂った作者は2019/06/06に『こんなバカどもに僕の崇高な哲学を教えようとしたこと自体が間違っていた!コイツらが文字すら読めない事に気付くべきだったのだ!』と一人激しく火を吹き、さらに『僕は君たちみたいなバカどもを相手にするのはウンザリした!本来僕は君たちなんかとは住む世界が違うんだ!というより生物学的に全く異なる存在なのだ!!』と勝手に大噴火してPCを壁に投げつけて本小説の連載を中断してしまった。


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