第22話 幸せ過ぎる私
「おはよ、今日も可愛いね」
そう言いながら頭を撫でてくれる彼の手が気持ちよくて、
思わず目を細めてしまう私だったが、 同時に安心感を覚えるようになっていた。
(ああ、幸せだなぁ)
そう思った直後、不意に抱き寄せられたことでドキッとしたけど、
それ以上に嬉しさの方が勝っていたせいで抵抗することなく身を委ねることにしたんだ。
そしてしばらくの間はされるがままになっていたんだけど、
ふと視線を感じたような気がして顔を上げると彼と目が合ってしまったため
恥ずかしくなって顔を背けようとした瞬間、顎を掴まれてしまったことで
強制的に正面を向かされてしまったため逃げ場を失ってしまった私は
観念して大人しくすることにしたんだ。
すると今度は首筋を舐められた上に甘噛みされたことで変な声が出てしまいそうになったんだけど、
何とか我慢することができたと思う。
だけど、その直後に耳元で囁かれた言葉のせいで一気に力が抜けてしまって
抵抗する気力すら失われてしまうことになってしまったようだ。
「好きだよ、愛してる」
その言葉を聞いた瞬間、胸が高鳴るのを感じた私は、
嬉しさのあまり泣きそうになってしまった。
だけど、ここで泣くわけにはいかないと思い必死に堪えていると、
不意に抱きしめられたことで彼の温もりを感じることができたことで安心感を覚えると
同時に幸せな気分に浸ることができたように思う。
「ねえ、キスしよう」
そう言って顔を近づけてくる彼に対して私は、目を閉じて受け入れることにした。
最初は軽く触れるだけの軽いものだったけど、
次第にエスカレートしていくにつれて激しくなっていったことで息が
苦しくなり始めたところでようやく解放されたんだけど、
それでも名残惜しかった私は自分から求めてしまったほどだった。
(ああ、もうダメかも……)
そんな考えが頭をよぎった直後、再び唇を塞がれてしまったことで
思考が停止してしまったようで何も考えられなくなったのだが、
しばらくして正気に戻った私が慌てて彼を押し退けようとしたところあっさりと
解放してくれたためホッと胸を撫で下ろしたのも束の間のことでした。
なんと彼が耳元で囁いてきた言葉のせいで一気に顔が熱くなってきたのを感じた私は
恥ずかしさのあまり俯いてしまったわけだが、
その直後に今度は首筋を舐められた上に甘噛みされたせいで、
変な声が出そうになったところを必死に我慢する羽目になってしまったことは言うまでもないだろうと思う。
「今からデートしようと思っているんだけど、何処へ行きたい?」
「えっ、デートですか!? やったー!」
思わず飛び跳ねるほど嬉しかった私は、早速行き先を考えることにしたんだけど、
正直言って全く思い浮かばなかったんだ。
「うーん、どうしよう?」
悩んでいると、突然彼から手を繋がれたことでドキッとした。
しかも、そのまま引っ張られるようにして歩き始めたため、
慌ててついていくことにしたんだけど、これってもしかしてデートなのかなって思ったらドキドキしてきたんだ。
そんなことを考えていたせいだろうか?
いつの間にか目的地に着いていたことに気づかなかった私は、
不意に立ち止まった彼の背中にぶつかってしまったことで我に返ったわけなんだけど、
その直後に振り返った彼に抱きしめられたと思ったらキスされたことで頭が真っ白になってしまったんだ。
「ごめん、つい可愛くて」
そう言って謝る彼に対して怒る気にはなれないどころかむしろ嬉しかったくらいだからいいんだけど、
それにしても不意打ちはズルいと思うんだ。
「ねえ、次はどこへ行こうか?」
そう言いながら手を差し伸べてくる彼に対して私は、迷わずその手を取っていた。
そしてそのまま手を繋いだ状態で歩き出した私たちは、
街の中を散策しながら楽しんでいたのだが、途中で立ち寄ったカフェで休憩することにしたんだ。
そこで注文した飲み物を飲みながら一息ついていると、
不意に彼が話しかけてきたことで会話が弾んでいったように思う。
そんな楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、
気づけば夕方になっていたためそろそろ帰ろうかということになり、
駅に向かって歩いていたところで突然立ち止まった彼に呼び止められたことで振り返ると、
真剣な表情をした彼と目が合いドキッとしたのも束の間のことでした。
次の瞬間には抱きしめられていたせいでパニック状態に陥ってしまった私だったが、
耳元で囁かれた言葉によって完全に思考回路が、ショートしてしまったようで何も考えられなくなってしまったようです。
「好きだよ」
(私も好きです)
心の中でそう呟きながら抱きしめ返すことで応えることにした私は、
幸せを感じながら彼に身を任せることにした。
それからしばらくして、ようやく落ち着いたところで彼から告げられた
言葉に驚きを隠せなかった私だったが、それ以上に嬉しかったため素直に受け入れることにしたんだ。
その後、私たちは駅に向かうと電車に乗り込み帰路についたわけだが、
その間もずっと手を繋いだままだったことは言うまでもないだろうと思う。
そして家に着くまでの間はずっとドキドキしっぱなしだった私は、
家に帰るなりベッドに倒れ込んだまま動けなくなってしまったようだ。
(ああ、どうしよう?)
そんなことを考えていた矢先、突然携帯が鳴り出したことで我に返った私は慌てて電話に出たんだけど、
相手はなんと彼のお母さんだったようで用件を聞いてみると、
どうやら彼が風邪を引いてしまったらしいということだったので心配になったものの、とりあえず様子を見に行くことにしたんだ。
そこで彼の部屋に入った途端、ベッドの上に横になっている彼を見つけたんだけど、
「大丈夫?」
と声をかけると、弱々しく微笑みながら手招きされたので近づいてみると、
いきなり抱きしめられてしまったことで動揺してしまった私だったが、
彼の温もりを感じて安心感を覚えた私は身を委ねることにしたんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます