第6話 愛される瞬間

「さあ、朋絵、今からお前を気持ちよくしてあげるよ、その前に着替えようか」

ベッドに仰向けに寝かされながら服を脱ぐように促されたので、言われた通りに脱ぎます。

下着姿になった私をじっくりと見ていた彼は、抱きつき、胸に顔を埋めてきました。

その時に、私と同じような痛みが彼の体を襲っていたようでしたので心配してしまいます。


私が痛みを和らげるように背中をさすっていると、 拓哉は嬉しそうな顔をしましたが、

すぐに険しい表情に戻ってしまう。

「痛いですか? 大丈夫ですか?」

と言うと、大丈夫だといって微笑んでくれますので、 安心します。


暫くの間、背中をさすってあげたりしていたら、

だんだん落ち着いてきたのか表情が柔らかくなっていったのがわかりました。

そして、ゆっくりと起き上がると私を抱き上げてきてベッドに連れて行きました。


「さあ、今日も俺の愛を受け止めてくれよ、朋絵、愛してるぞ」

そう言ってキスしてくるので、それに応える形で舌を伸ばし、

絡め合わせた後、お互いに激しく求め合いました。


「朋絵、好きだよ、愛している、ずっと一緒に居よう?」

彼はそう言いながら何度もキスを繰り返しています。

私もそれに応えるように何度も唇を重ねました。


「うん、私も好き、ずっと一緒に居たい、愛してるよ」

と伝えると、彼は嬉しそうな顔をしながらさらに激しく求めてきました。

「今度は朋絵からキスしてくれ」

「うん、わかった」

私は彼の首に腕を回して抱き着くと、唇を重ね合わせました。


最初は軽く触れるだけの軽いものだったのですが、次第に深いものへと変わっていきました。

お互いに舌を絡め合いながら唾液を交換し合います。

息継ぎの為に一度離れると銀糸が伸びていましたが、すぐに切れてしまいました。

それでもまだ物足りなくて再度口付けを交わし続けます。


何度も繰り返している内に段々と頭がボーッとしてくるような感覚に襲われますが、不思議と嫌ではありません。

むしろ心地良く感じていますし、もっとして欲しいと思う程です。

それから暫くの間そうしていると、彼が耳元で囁きかけてきました。


「朋絵の可愛い姿をもっと見せて欲しいんだ」

と言われてドキッとしてしまいますが、私も同じ気持ちだったので答えます。

「うん、いいよ」

「ありがとう、嬉しいよ」

そうすると彼は私の頭を撫でながら、キスしてくるのです。


「んっ、ちゅぱっ、れろっ、んぐっ、んっく」

と言って舌を絡めながら、何度も何度も濃厚なキスをしてくれました。

その間、ずっと頭を撫でられているので、とても幸せな気分になります。

しばらくして唇が離れると、銀色の糸が伸びていましたが、すぐに切れてしまいました。


それでもまだ物足りなくて再度口付けを交わします。

息継ぎの為に一度離れると銀糸が伸びていましたが、すぐに切れてしまいました。

それでもまだ物足りなくて再度口付けを交わし続けます。

「んぅ、ちゅっ、ちゅぱっ、れろっ、んぐっ、んっく」

唇を離すと銀糸が伸びて、切れたと思ったらまたすぐ繋がるといった事を繰り返していました。


その度に幸せを感じています。

「ねえ、拓哉、大好き!」

そう言うと、再び彼からの熱烈なキスを貰いました。

その後もひたすら愛し合っていましたが、いつの間にか眠ってしまっていました。


目が覚めると隣に拓哉の姿はありませんでしたので寂しく思っていましたが、

シャワールームから音が聞こえてくるのでそちらへ向かいました。

扉を開けると、丁度体を洗い終えたところだったようで、素肌姿の拓哉の姿が目に入りました。

鍛え抜かれた肉体を見て思わず見惚れてしまいます。


彼は、私が見ていることに気づくと笑いながら声を掛けてきました。

「おはよう、朋絵、どうしたいんだい?」

と言われてしまったので慌てて視線を逸らして誤魔化すことにします。


「えっと、ごめんなさい、何でもないわ」

しかし彼は、私の反応を楽しむかのように近付いてくると後ろから抱きついて来ました。

「そうか、ならいいけどね」

と言いながら首筋にキスを落としてきたため、ビクッと震えてしまいました。


「ひゃっ、ちょっと、急に何するのよ」

驚きのあまり抗議の声を上げると、謝罪の言葉を口にするものの、

一向にやめる気配がないので困り果ててしまいます。


「拓哉、やめないと怒るよ?」

「わかったよ、もうしないから許しておくれ」

と言うので、渋々引き下がりますが、その代わりと言わんばかりに手を握られたので握り返してあげました。

その後は、二人で一緒にお風呂に入る事にしました。


先に身体を洗った後で湯船に浸かり、ゆったりと寛いでいると、後から入ってきた拓哉が話しかけてきます。

「なあ、朋絵、一つ頼みがあるんだがいいか?」

と言われて何だろうと思って首を傾げていると、とんでもないお願いをしてきました。

それは、お互いの体を洗いっこしたいというものでした。


確かに何度か経験はあるものの、改めて言われると恥ずかしいものでした。

とはいえ、断るのも勿体無いですし、何より私自身も興味がありましたので承諾することにしました。

「分かったわ、いいわよ」

と言うと早速行動に移します。


まずは私からという事で、スポンジを使って泡立てていきます。

その間に拓哉の方は、自分の体を洗ってもらうことになります。

お互いに準備が整ったところで向かい合うようにして座り、背中を洗うことになりました。

まず最初は背中から順番に洗っていきます。


首、肩、背中、お尻、腰、太もも、ふくらはぎ、足の裏など一通り洗っていきます。

その際、くすぐったいのか時折笑い声を漏らしていたので少し恥ずかしかったですが、

我慢して綺麗にしていくことにしました。


「よし、次は俺の番だな」

そう言って立ち上がった拓哉はそのまま私を押し倒してきます。

突然の事で驚いてしまい抵抗できませんでしたが、すぐに大人しくなります。


「さて、それじゃあ、始めようか」

そういうなり、私の全身を丹念に擦り上げていきます。

優しく撫でられるので、体が火照ってしまい、吐息が漏れてしまいました。

その後しばらく経って、ようやく満足したのか手を止めた彼に向かって、お礼を言いました。


「ありがとう、拓哉、気持ちよかったよ」

そう言って微笑み返すと彼も笑ってくれます。

それから、もう一度お湯を浴びてから浴室を出ると、

バスタオルを手に取って体を拭き合いました。


最後にドライヤーをかけて髪を乾かした後、服を着ようとしたのですが、

「あれ? あれれ?」

下着が見当たりません、どうしてでしょうか?

不思議に思っていると、横から手が伸びてきて何かを渡してきました。


見るとそれは私の下着であり、丁寧に畳まれていました。

どうやら、洗濯していてくれたようです。

本当に気が利きますし、優しい人だと思いました。


そんなことを考えている間に着替え終わり、支度を済ませたので部屋を出て食事に向かうこととしました。

ホテルを出る際にチェックアウトをしてから外へ出ます。

時刻はすでに昼頃になっていたため、どこかで昼食を取ろうと考えたのですが、

良いお店を見つけられなかったため近くのファーストフード店に入ります。


ハンバーガーとポテトを買って席に着こうとしたのですが、

「ちょっと待ってくれよ」

拓哉は不満そうな声を上げて私の手を引っ張ります。

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