【魔術・用語解説】

血解けっかい


疑似魔術の一つ。


鍵開けなどに使われ、無機物に対し思い込みをさせたりする。


これを使えば、例えば殺傷能力の全くない水を塩酸に変えることも可能である。


本作品内では、鍵開けの技法として用いられている。


●魔


魔術を使用する際に生じる魔術そのものの意思のような者で、術者とシンクロしていることが多い。


術者自身に何か衝撃があると『魔』は弱まるが、『魔』自体に衝撃があっても術者にはそこまで被害はない(全くないわけではない)。


概念として存在するが、『魔』についえ詳しいことは実は何もわかっていない。


また、必ずしも魔が術者に従属する訳ではなく、魔に術者が乗っ取られてしまうこともある。


●擬似魔術


本来の魔術は死者や生者を使用して行うため、燃費が悪くそこまでしてのメリットも少なかった。


これらを改善するために体の一部や黄念蟲おうねんちゅうを使用して魔術を再現する擬似魔術が発明された。だが、それでも再現できない魔術も存在する。


●影抜き


用法は二つあり、影を抜くことにより相手の動きを制限することにより時間を稼ぐ方法と、相手の影を抜くことにより自分の思い通りの操り人形にする方法。


どちらも専用の魔術用具を使用するが、特別な力はいらないので誰でもすることはできる。


前者の方法は広範囲の人間に一気に使用できるが、後者は1人ずつで複数人にする場合は時間がかかる。


尚、後者の場合は自分が影抜きされたことを認識する事ができない。尚、どちらにしろ日光を浴びると体が崩壊する。


●禁忌狩り


魔術、超能力などの神秘的技術を悪用、またはある一定の規則を破ってしまった場合、そのことは禁忌と呼ばれる。


それらの禁忌を討伐、または解決する者の事を『禁忌狩り』と呼ぶ。


倉匣わすれもの


最初はくらはこ とそのままに呼ばれていたが、その性能と魔術が主に使われた街での訛りもあり、現在の名前に落ち着いた。


その機能は、自らの普段は表に出したくないもの(記憶でも能力でも物でも何でも構わない)その中に封じておくことであり、それを使う際には倉匣に付いている無数のスイッチの中からただ一つ本物のスイッチを押す。


一度の使用につきランダムで場所が変わり、その場所は使用者にのみ倉匣と繋がった管に流れる知的流体により共有される。


倉匣自体は、木の板で作られた正方形のリュックに無数のボタンと一本の管が付いているような外装をしている。


黄念蟲おうねんちゅう


術者自身の魔力を増幅させる魔力増幅器…現代の疑似魔術師の必需品。


本来は無害であるが、それは体内に黄念蟲がいない場合に限り、体の中に黄念蟲がすでに一体おり、そこに二体目の蟲が入り込むと、術者の魔力を巡り体内で二匹が殺しあう。


そして一匹になった時、黄念蟲は一体分の魔力を食い切り、肥大化するのだ。

そうすると蟲はさらなる魔力を求め体を食い始める。肉を貪り、そして彼らは外へと出る。


無論、食い破られた術士が無事でいられるはずはない。


黒碑こくひ


「2001年宇宙の旅」のモノリスを思い浮かべてもらえばいい。ああいう見た目。

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