第7話ーーおっさん理解される
慟哭とも聴こえるような咆哮をあげながら、6頭のドラゴンと共に99階層を独り暴れ回るおっさん。
本日はローガスは買い出しとアルは買い出し、新木は実家へ帰省している。おっさんは1人やることを思いつく事もなく、ダンジョンに潜って無双していた。
おっさんはあまりにも特徴的であり、売れっ子芸能人顔負けな程に数ヶ月に渡って四六時中テレビで映像を流され続けた為に、直ぐに顔バレしてしまい外へなど出掛ける事は叶わなくなっていた。
対して新木も同じように有名ではあるのだが、おっさんのような特徴的なシルエットでも無いために、自意識過剰な芸能人のように目深に帽子を被り、サングラスとマスクを装備する事で一応お出かけは出来ている。
そんな訳で、無趣味のおっさんは独り寂しく、彼らに選ばれなかったドラゴンたちと共に暴れているのである。
その勢いは95階層から順に降りていっているのだが、99階層を殲滅し終えた後になってもまだ95階層のモンスターは復活してないほどだ。
――なぜ無駄に魔力があるのに、変身スキルを使ってお出かけしないのか?……いつものように忘れているだけである。
もちろんローガスはその事に気付いてはいるが黙っていた。なぜなら、もしおっさんが変身して誰かに化けて出かけた時、はっちゃけて致命的な事をしでかしそうとという予想の元にである。おっさんの残念さをしっかり理解しているのである。
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大磯保(43) 種族:ハイヒューマン
Lv310 (101up)
体力・・・2,749 (796up)
筋力・・・2,701 (751up)
魔力・・・127,370 (1,014up)
敏捷・・・1,660 (402up)
精神・・・1,406 (253up)
運・・・715 (101up)
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<スキル>・・・アイテムボックス・全魔法(全)・魔力操作(全)・剣術(全)・棍棒術(全)・二刀流(全)・槍術(全)・弓術(中級・中)・投擲術(全)・忍び足・環境適応・気配察知(全)・生命探知(全)・看破(全)・鑑定(全)・罠感知(初級)・罠解除(初級)・性豪・転移・指揮・鼓舞・言語理解・召喚術・テイム・気配遮断(全)・隠形(全)・状態異常耐性(全)・超再生・飛翔・ステータス隠蔽・水棲
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アルフォント・ショル・リイク・ガルア・ザルン・ジョシュアス・トラン・キュサック・コーガク・リュセット・シャルカン (24) 種族:ケットシー
Lv425 (76up)
体力・・・1,259 (218up)
筋力・・・1,212 (209up)
魔力・・・4,873 (653up)
敏捷・・・1,300 (192up)
精神・・・1100 (190up)
運・・・458 (76up)
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スキル・・・剣術(全)・短剣術(全)・二刀流(全)・光魔法(全)・闇魔法(全)・火魔法(全)・風魔法(全)・水魔法(全)・魔力操作(全)・解体術(上級)・跳躍(全)・縮地(全)・気配察知(全)・生命探知(全)・言語理解・罠感知(全)・罠解除(全)・看破(全)・状態異常耐性(全)・変身・超再生・鑑定(全)・ステータス隠蔽・水棲
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ローガス(367)種族:ヴァンパイアバトラー
Lv412(78up)
体力・・・1,452 (230up)
筋力・・・1,326 (241up)
魔力・・・30,937 (683up)
敏捷・・・1,655 (583up)
精神・・・1,590 (230up)
運・・・417 (78up)
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<スキル>・・・剣術(全)・短剣術(全)・闇魔法(全)・火魔法(全)・土魔法(全)・火魔法(全)・気配察知(全)・生命探知(全)・解体術(全)・罠感知(全)・罠解除(全)・召喚術・状態異常耐性(全)・縮地(全)・言語理解・看破(全)・魔力操作(全)・マナースキル・魅了・吸血・超再生・鑑定(全)・ステータス隠蔽・水棲・変身・転移
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新木ヒロコ (29) 種族:ヒューマン
Lv300 (167up)
体力・・・954(453up)
筋力・・・653 (380up)
魔力・・・1,042 (951up)
敏捷・・・660 (371up)
精神・・・500 (303up)
運・・・311 (167up)
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<スキル:剣術(全)・斧術(全)・弓術(全)・火魔法(全)・水魔法(全)・土魔法(全)・光魔法(全)・魔力操作(全)・気配察知(全)・生命探知(全)・状態異常耐性(全)・鑑定(全)・水棲・言語理解
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ウルフ(13)種族:猫又
Lv201
体力・・・681
筋力・・・587
魔力・・・1,280
敏捷・・・853
精神・・・791
運・・・145
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<スキル:爪・火魔法(中級)・水魔法(初級)・土魔法(中級)・光魔法(全)・魔力操作(全)・気配察知(全)・生命探知(全)・状態異常耐性(全)・鑑定(全)・変身・言語理解
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つい先日までただの猫だったウルフは、レベル100で猫又に進化し、レベル1に戻ったらしいのだが、200になっても次の進化は訪れそうにない。だいたい本当に猫又からケット・シーになるのか?
ケット・シーといえば、北欧に伝わる猫の妖精であるのに、妖怪の猫又。どこに繋がりがあるのか……繋がりがあるとすればオカルトチックなところだけ。
まぁきっとアルも同族仲間が欲しいのだろうと納得し、みんな黙っている……もしかしたら性癖がそこに存在するのかもしれないが、気付いてはいけない。
そして進化は種族だけではなく、年齢が人間と同じになった模様である。
おっさんが未だダンジョンで暴れている夕方頃、アル・ローガス・新木・ウルフの3人と1匹は合流して個室のあるカフェで相談していた。
議題はおっさんへのサプライズ旅行企画だ。前回ボス部屋に突入する前に、揃って旅に出かけた時事を聞いた新木が発案した形で、それに最近外に出る事が全く適わないおっさんへの思いやりからアルとローガスが乗った形である。
あーでもないこーでもないと、話し合う事1時間以上。いくら変身したとしても、人混みは避けた方が無難という事で、山奥の秘湯中心に廻ることが決定した……待望の彼氏が出来たというのに、何故かそこに猫島が入っていた。もしかしたらアルは逆ハーレムを目指しているのだろうか……やはりどこかおっさんと似た思考を持つアルさんである。
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